国土交通No.119

国土交通No.119 page 19/24

電子ブックを開く

このページは 国土交通No.119 の電子ブックに掲載されている19ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
国土交通No.119

シリーズ探訪・探究香川県MLITレポート全国各地で働く国土交通省職員が地元を紹介します。Reporter四国運輸局企画観光部次長石橋通「四国遍路」とは、讃岐(香川県)に生まれた空海(後の弘法大師、774年~835年)が修行を行ったと伝えられる八十八カ所の寺々(札所)を大師の足跡を訪ねて巡礼することをいいます。その起源は平安時代の修行僧ともいわれており、室町時代から江戸時代初めにかけて、一般庶民にも広がり、現在に至るまで絶えることなく続いています。徳島県の1番札所霊山寺から香川県の88番札所大窪寺まで四国遍路の全行程は、約1,400㎞に及び、毎年多くの方々が訪れています。昨年はうるう年の「逆打ち」の年にあたり、88番札所大窪寺から反時計回りに霊場を巡り結願を目指す巡礼者が増えました。「逆打ち」すれば、霊場を巡っているとされる弘法大師と出会うことができ、よりご利益があるとか、道に迷うなど苦労が多いため「順打ち」3回分のご利益が得られるとも伝えられています。四国遍路には、決まったルールはありません。服装も手段も方法も自由です。目的も先祖供養や健康祈願、自分探しの旅と実にいろいろです。最近では、宗教的な目的のほかに、健康増進やアウトドア、パワースポット巡りとしても注目を集めています。また、都会の喧噪や仕事のストレスを忘れる癒しの旅として女性にも人気です。そんな閑かなブームが続く、優しい時間に満ち溢れた四国遍路の旅を体験してみてはいかがでしょうか。なお、四国運輸局では、公共交通の利用促進や観光客の来訪促進を通じた四国の活性化に向けた取り組みとして、四国八十八カ所巡りの旅案内となるよう『四国88NAVI』を作成しています。列車や路線バス、観光情報などを掲載したこの冊子は、四国四県の東京事務所やアンテナショップ、四国各県の空港や主要鉄道駅などに広く配布していますので、是非、ご活用下さい。1番札所霊山寺冊子『四国88NAVI』13番札所大日寺『四国88NAVI』ホームページhttp://wwwtb.mlit.go.jp/shikoku/soshiki/kikaku/88navi.html19