国土交通No.133
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09環境改善は、まちの魅力を向上させ、観光を増進することにつながります。昭和40年代に深刻な水質汚濁が進んだ島根県松江市の堀川は、平成8年から宍道湖の水を導いて川の水質改善を開始。平成9年には遊覧船が就航するほどの清らかさを取り戻し、観光スポットとして定着。船頭を地域の高齢者が行うなど雇用対策にも貢献した。水質改善で観光客数の増加と高齢者の雇用拡大港湾河川河川の安全が高まると住民の安心だけでなく、企業進出が進むこともあります。洪水被害が頻発していた熊本県嘉島町の加勢川では、平成11年に堤防が完成して以来、浸水被害が発生していない。安全性が大きく向上し、ショッピングモールや商工業団地が進出した。平成11年から現在までに、地域の商業事業所は2倍、第3次産業の従業者は4倍に伸びている。堤防の整備とまちの活性化ストック効果港湾と港湾への経路整備が産業を活性化宮崎県日向市では細島港の岸壁整備や東九州自動車道の整備により、大手製材メーカーである中国木材株式会社が進出。地域の木材を輸出する新規ビジネスにより、木材の輸出量・最大価格ともに約2倍に伸び、地域の林業再生と雇用増加につながった。港湾整備は物流の効率化を図り、新たな企業活動の場の提供につながります。

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