国土交通省No.135
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18六根清浄と六感治癒の地三徳山のはじまり〜伝説が語り継がれる      神と仏が宿る山〜三みとくさん徳山は鳥取県東とうはくぐん伯郡三みささちょう朝町に位置する標高899・7メートルの霊山。その開山は、慶けいうん雲3(706)年にさかのぼる。寺伝によれば、役えんのぎょうじゃ行者が三枚の蓮の花びらを散らし「神仏に縁のあるところに落ちるように」と祈ったところ、その一枚が三徳山に落ち、この地を修しゅげんどう験道の行ぎょうば場として開いたのがはじまりとされる。その後、嘉かしょう祥2(849)年、慈じかく覚大だいし師が釈しゃか迦如にょらい来・阿あみだ弥陀如にょらい来・大だいにち日如にょらい来の三仏を安置し、浄土院三徳山三さんぶつじ佛寺と称された。標高520メートルの崖に張り付く三佛寺奥院投なげいれどう入堂(国宝)は、役行者が麓ふもとで造ったお堂を、手のひらに乗るほど小さくし、法ほうりき力によって断崖絶壁の岩がんくつ窟に投げ入れたと言い伝えられている。投入堂鐘楼堂納経堂観音堂元結掛堂地蔵堂文殊堂役行者石仏カズラ坂三佛寺本堂三徳山参道入口

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