航空

下北半島の北東海上上空における接近事案

平成13年4月26日公表

(1)概 要

 平成12年12月5日、14時53分頃、日本エアシステム186便(JAS186、女満別空港発東京国際空港行)は高度31,000フィートを飛行中、左前方から有視界飛行方式(VFR)で飛行してきた航空自衛隊機(F4ファントム2機、三沢飛行場から千歳飛行場行)と接近し、航空機衝突防止装置(TCAS)の回避指示(RA)に従い上昇及び目視後右旋回の回避操作を行った。

(2)航空局の調査結果

JAS186が行った回避操作は急激なものでなく、自衛隊機も約6マイル前方にJAS186を目視し、通常旋回による回避を行った。最接近時の両機の位置関係は、高度差1,000フィート(約300m)、水平距離約3.5マイル(約6.5km)であり、衝突又は接触の危険があったとは認めらず、異常接近ではなかったと判断する。

JAS186にRAが発生した主たる原因は、自衛隊機が、防衛庁防空用レーダー局からの交通情報を受けたものの、関連機を誤認したことである。

(3)航空局の対応

 防衛庁にあっては、外部監視要領及びTCASの作動範囲等について教育がなされているところではあるが、本事案の発生にかんがみ、航空局より同庁に対して、当該教育の再徹底を図るよう要請した。



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