航空

大島空港における誤認着陸

平成13年4月26日公表

(1)概 要

 本年2月28日、新中央航空(株)の調布飛行場発大島空港行きの小型双発機が、大島空港の供用開始前の新滑走路(3月22日供用開始した)に誤着陸した。同機には、機長ほか乗客1名の計2名が搭乗していたが、搭乗者の負傷、機体の損傷等はなかった。

(2)航空局の調査結果

 本事案は、機長が出発前に大島空港新滑走路への誤認着陸防止の内容について必ずしも十分に確認を行わなかったこと、また、強風下における最終進入時において、強い乱気流に遭遇し、機体の姿勢の維持、立て直し操作に専念したこと等の結果、供用開始前の新滑走路に誤って正対させた後も、新滑走路上の禁止標識「×印」等に気づくことなく進入を継続させたことによるものと推定。

(3)航空局の対応等

 新滑走路への誤認着陸防止のため、設置管理者である東京都では工事中の新滑走路の形状が視認できるようになった後、禁止標識を漸次設置し、航空局では誤認着陸防止対策の内容について、乗員が確認する義務のある航空情報により周知していた。また、航空局では、東京都に対し、新滑走路が未だ供用開始前であることを乗員に認識させるため、新滑走路上の標識の設置をできる限り遅らせるよう指導しており、本事案発生時にこの標識は設置されていなかった。
 なお、航空局では、専門家等からなる検討会の検討結果等に基づき、滑走路上の主な標識については供用開始まで航空機から視認できないようにすること、滑走路上の禁止標識の大きさをICAO基準の1.5倍以上とすること等とした。



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