航空

航空管制官 公式

航空管制官公式ホームページ:エアバンドを聞いてみよう,1 - 国土交通省

エアバンドを聞いてみよう

 管制官とパイロットは航空無線を使用して話をしていますが、その内容は「エアバンドレシーバー」という無線機を使えば誰でも聞くことができます。
 ただし、傍受した通信の内容を漏らしたり、窃用することは電波法で禁じられています。

 管制官やパイロットは一体どのようなことを話しているのか、架空の航空会社「CAB航空」の飛行機が、東京の羽田空港で出発・到着する場面をもとに解説していきます。
航空無線の基礎知識
 無線通信の内容を解説する前に、まずは航空無線の基礎について簡単に説明します。

周波数


 一般の航空無線では、民間機向けに「VHF(117.975~137MHz)」、軍用機向けに「UHF(222~253.8/275~322MHz)」という周波数帯の電波を使います。

 空港の各管制席航空交通管制部の各セクターそれぞれに特定の周波数が割り当てられており、飛行機は、出発から到着までの各段階に合わせて周波数を次々と切り替え、それぞれの担当の管制官と通信を行います。
 飛行機にとっては一度に一人の管制官とだけ話をすることになりますが、管制官にとっては一度にいくつもの飛行機を相手に話をすることになります。

コールサイン


 例えば、普通の電話で話をするときは1対1なので、途中で誰と話をしているのか分からなくなるということはありません。

 ところが航空無線の場合は同じ周波数で通信をしている飛行機がたくさんいるので、一言ごとに相手の名前を言うことによって、誰に対する指示なのか分かるようにしています。このように無線で呼ぶ時に使う名前を「コールサイン」と言います。

羽田空港に就航している主な航空会社のコールサイン
(平成27年8月現在)
航空会社名 コールサイン
エアドゥ Air Do エアドゥ
スカイマークエアラインズ Sky Mark スカイマーク
スターフライヤー Star Flyer スターフライヤー
全日本空輸 All Nippon オールニッポン
ソラシドエアー New Sky ニュースカイ
日本航空 Japan Air ジャパンエアー
日本トランスオーシャン航空 J Ocean ジェイオーシャン
ピーチアビエーション Air Peach エアーピーチ
アシアナ航空 Asiana アシアナ
エアアジアX Xanadu ザナドゥ
エアカナダ Air Canada エアカナダ
エバー航空 Eva イーヴァ
エミレーツ航空 Emirates エミレーツ
エールフランス Air France エアフランス
カタール航空 Qatari カターリ
ガルーダ・インドネシア航空 Indonesia インドネシア
カンタス航空 Qantas カンタス
キャセイ・パシフィック航空 Cathay キャセイ
上海吉祥航空 Air Juneyao エアージュンヤオ
春秋航空 Air Spring エアースプリング
シンガポール航空 Singapore シンガポール
大韓航空 Korean Air コリアンエアー
タイ国際航空 Thai タイ
チャイナエアライン Dynasty ダイナスティー
中国国際航空 Air China エアーチャイナ
中国東方航空 China Easternチャイナイースタン
デルタ航空 Delta デルタ
天津航空 Bo Hai ボーハイ
ハワイアン航空 Hawaiian ハワイアン
ブリティッシュ・エアウェイズ Speed Bird スピードバード
フィリピン航空 Philippine フィリピン
ベトナム航空 Vietnam ベトナム
香港エクスプレス航空 Hongkong Shuttle ホンコンシャトル
ユナイテッド航空 United ユナイテッド
ルフトハンザドイツ航空 Lufthansa ルフトハンザ
例:日本航空621便「Japan Air Six Two One」
  エバー航空7128便「Eva Seven One Two Eight」

 定期便の場合、コールサインは「航空会社名+便名の数字」となるのが一般的ですが、この航空会社名の部分には航空無線特有の読み方が決められています。また、数字については、例えば「321」は「Three Hundred Twenty One」ではなく「Three Two One」というふうに、一文字ずつ読みます。

 管制機関にも、パイロットから管制機関へ呼びかけるときのためにコールサインがあります。

 管制機関のコールサインには、始めに空港名または航空交通管制部名が付きますが、羽田空港の場合、正式名称が「東京国際空港」ですので、「Haneda」ではなく「Tokyo」となります。

主な管制機関のコールサイン
管制機関名 コールサイン
管制塔 管制承認伝達席Delivery デリバリー
地上管制席 Ground グラウンド
飛行場管制席 Tower タワー
レーダー
管制室
出域管制席 Departureディパーチャー
入域管制席 Appraoch アプローチ
航空交通管制部 Control コントロール
例:成田空港の飛行場管制席「Narita Tower」
  福岡航空交通管制部「Fukuoka Control」


 ※ 表中のカタカナ表記は分かりやすく似せたもので、正しい発音とは若干異なる場合があります。


フォネティックコード


 携帯電話で話している時、電波の状態や周囲の雑音で相手の声が聞き取りにくいことがありますね。
 特に、アルファベットの「B」と「D」や「M」と「N」のように、発音が似ているものを伝えるのは大変です。

 航空無線でも同じで、パイロットは色々な音がしているコックピットの中で、管制官の指示を正確に聞き取らなくてはなりません。管制官とパイロットのやり取りには数字やアルファベットがたくさん使われるので、それを聞き間違えてしまっては大変です。

 そこで、そのような間違いが起こらないように、すべてのアルファベットには航空無線特有の読み方が決められていて、それを「フォネティックコード(Phonetic Code)」と言います。

文字 フォネティックコード
AAlfa アルファ
B Bravo ブラボー
C Charlie チャーリー
D Delta デルタ
E Echo エコー
F Foxtrot フォックストロット
G Golf ゴルフ
H Hotel ホテル
I India インディア
文字 フォネティックコード
JJuliett ジュリエット
K Kilo キロ
L Lima リマ
M Mike マイク
N November ノベンバー
O Oscar オスカー
P Papa パパ
Q Quebec ケベック
R Romeo ロメオ
文字 フォネティックコード
SSierraシエラ
T Tnago タンゴ
U Uniform ユニフォーム
V Victor ビクター
W Wiskey ウィスキー
X X-Ray エックスレイ
Y Yankee ヤンキー
Z Zulu ズールー


 これなら、BとDは「ブラボー」と「デルタ」、MとNは「マイク」と「ノベンバー」になりますので、発音が似ているアルファベットも間違えずに伝えられますね。

 フォネティックコードは全世界共通なので、世界中のパイロットや管制官が使います。
 ですから数字についても、three(3)の「th」やfive(5)の「v」のように、日本人を含め英語を母国語としない国の人には発音がむずかしいものがありますので、航空無線特有の読み方が決められています。

数字 フォネティックコード
0ZE-RO ゼロ
1 WUN ワン
2 TOO トゥー
3 TREE トゥリー
4 FOW-er フォウアー
数字 フォネティックコード
5FIFE ファイフ
6 SIX シックス
7 SEV-en セブン
8 AIT エイト
9 NIN-er ナイナー
数字 フォネティックコード
. DAY-SEE-MAL デシマル
100 HUN-dred ハンドレッド
1000 TOU-SAND タウザンド








 ※ この表の英語表記は読み方を表すもので、つづりは通常の英語と変わりません。また、カタカナ表記は分かりやすく似せたもので、正しい発音とは若干異なる場合があります。





ページの先頭に戻る