コンテンツに見られる効果的な支援

 
  

@実践的な研修やコンサルティングによる支援


 【NPO法人大阪NPOセンター】
 福祉事業者の創業、事務所開設、資金調達等に関わるセミナーにおいて、それらを実際に実践してきた方を講師や相談役として招き、経験に基づく助言や指導を行った。

   【コミュニティユースバンクmomo】
 専門家が担い手となる団体の理事役を務め、ワールドカフェ形式で組織の組織改善に向けて話し合う「仮想理事会」や、金融機関等が融資審査委員になりきって、担い手の実際の融資申し込みの内容についてディスカッションを行い、融資の可否を判断する「バーチャル融資審査委員会」等を通じて、担い手及び金融機関等の協力先の双方に新たな気づきを促すとともに、具体的な解決の糸口を導き出す手法を導入した。

   【株式会社エコエナジーラボ】株式会社釜石プラットフォーム】
 第一線で活動する実践者を講師に招き、実践的な研修プログラムが実施した。

  上記支援は、担い手が実際に直面している課題や今後展開したい方向性等に対して、より具体的で効果的な支援を可能にする有効な手法といえる。


A担い手の思いや考え方を重視した伴走型の支援


 【株式会社海邦総研】
 
担い手であるNPO法人のビジョンや理念の見直しから支援に関わり、経営計画の策定や資金計画、人員計画、商品開発に係るコンセプトやデザインの検討、生産体制の構築、販売方法の検討に至るまで、あくまで担い手の主体性を重視して伴走型で支援を実施した。

 【NPO法人吉備野工房ちみち】
 6次産業への転換を図るビジネスモデルの構築に向けて、農産加工品の開発、生産体制の検討、販売体制の検討など、担い手に寄り添った支援を実施した。

 【NPO法人大阪NPOセンター】
 福祉事業の開業を目指す担い手の考え方や思いを重視した支援を実施した。

 担い手の考え方や思いに寄り添い、適切に助言、指導等を行っていく伴走型の支援は非常に高いスキルやノウハウが求められる大変な支援方法であるが、担い手の高いスキル向上等に寄与する重要な支援方法だと考えられる。


B中間支援組織が有するネットワークや熟度の高いビジネスモデルを生かした支援


  【NPO法人コミュニティシンクタンクあうるず】
 
ソーシャルファームの生産体制の検討や販路開拓に向けて、以前よりつながりのある「ソーシャルファームジャパン」という全国規模のネットワーク組織を活用し、事業の実現性を高めている。

  【株式会社御祓川】
 これまで当団体が実践し熟度を高めてきた「オンパク(都市部の若者と地元事業者のマッチングにより新たな地域活性化に結び付ける取組)」という手法を活用して、地域づくりの核となるコーディネーターを育成した。

  以上のように、中間支援組織の強みでもある既存のネットワークの活用や、これまで培ってきた中間支援技術を活用してさらに高い支援レベルを目指す取組が、より効果的な支援につながると考えられる。


C都市部資源の活用


  【NPO法人きょうとNPOセンター】
 地元金融機関の顧客や預金者を対象としたソーシャルツーリズムの実施により、都市部との交流を促進させ、活性化を推進した。

 株式会社御祓川
 担い手の育成に都市部の若者(大学生等)を活用した。

 株式会社釜石プラットフォーム】
 首都圏の消費者やバイヤーとのマッチングにより、商品のブランド化を推進した。

   特に高齢化や人口減少が著しい地方都市では、地域交流の促進や地域経済の活性化に取り組む上で、都市部資源の活用は重要な要素となっている。


D金融機関や企業との連携を重視


 モデル事業が終わった後も、担い手が自立的・継続的に事業を推進していくためには、担い手が行政の助成金等に頼ることなく、何らかの方法で自ら資金を調達していくことが必要となる。そのためのひとつの方法として、各団体が重視しているのが、金融機関や企業との連携に結びつける取組である。

 コミュニティユースバンクmomo
 今回の取組は将来的な金融機関との連携を意識した内容であった。

 【株式会社エコエナジーラボ】
 今回は金融機関自体が地域の担い手として支援していく事業であった。

 株式会社タウンキッチン】
 今回は地域の新規事業の発掘を目指す地元金融機関と連携した取組であった。



 

国土交通省 国土政策局 地方振興課 TEL 03-5253-8111(内線29-583

 

 


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