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第3回国会等移転審議会公聴会(東京)の概要 (速報版)

日時 : 平成11年2月26日(金)14時0分〜16時0分
場所 : 中央合同庁舎第5号館講堂
審議会委員出席者 : 石原信雄会長代理、石井進委員、下河辺淳委員、溝上恵委員、
井手久登専門委員、森地茂専門委員
一般参加者 : 総計307名

1.意見発表の概要

番号 性別 年齢 発表意見の要旨
1 58
  • 首都機能移転には国民的な論議が不可欠。国民に移転の意義・効果を考え判断してもらうための情報提供が重要。
  • 移転の意義目的を、新しい社会システムづくりの一点に絞る方が議論の焦点が定まってよい。
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  • 大競争時代で日本が成長するには、東京の力を高めることが必要。土地を高度利用し震災に耐えうる安全で快適な都市整備をすれば、世界都市東京として成長が見込める。
  • 土地を立体的に使えば過密問題はなくなり、地方では豊かな自然を残しながら、ガーデン・シティ・アイランドをつくれる。
3 26
  • 集中による地価高騰等が進んだために、従来の東京市民は東京に住めなくなった。移転先の住民がその地に住み続けられるよう、地価高騰や乱開発の防止策、集中回避策が重要。
  • 国土庁ホームページでの情報提供は大変参考になった。
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  • 過去の歴史でもそうだったように、混迷が続き時代の転換点にある現在、首都機能移転は人為でなく自然の流れ。
  • 移転により、分散ネットワーク型・循環型の社会を目指すべき。
5 41
  • 移転の論拠となった過密の弊害は既に解消し、今やゼネコン救済が隠れた目的。むしろ東京が強くないと日本は沈没。
  • 移転で潤うのは移転先だけで、他の地域では投資額が減少し、マイナスである。
6 67
  • 21世紀の日本の核となる新都市づくりについて、国民あげて議論すべき時期に来ている。
  • 国民理解を高めるため、情熱をもって創造的な議論ができる30代前後の若い人に委ねる方法を採ってはどうか。
7 62
  • 正面から改革に取り組もうとせずに、移転すれば分権等の改革が進む、閉塞感が打破できると考えるのは現実逃避。
  • 移転に経費を費やすくらいなら税金を下げて欲しい。
  • 移転後の東京がどうなるか見えず、不安が大きい。
8 21
  • 人口減少期に至れば一極集中問題は過去の遺物となる。低成長の成熟社会では、既存ストックの有効活用こそ重要。
  • ハコモノづくりよりも、地方分権、規制緩和こそ全国的効果があるのであり、後世にツケを残さないようお願いする。
  • 国民の関心は低く、情報公開も不十分。

会場の様子1 会場の様子2

会場の様子3

2.出席した各委員の感想等

  • 仕事で過疎地域に行ったときに東京のことを考えると、この先どうなるのか心配になることがある。
  • 傍聴者からの意見シートの中に、首都機能移転と首都移転とは異なり、東京は全国の人にとっての首都であって、そこに住む人だけの首都ではないとの御意見があり、心に残った。今後も全国民的な立場から勉強していきたい。
  • 今回の移転論議は、国会から、新しい政治をつくりたいので政府で議論して欲しいと依頼されたのが契機。様々な意見があったが、決めるのは国会。
  • 今までのような政治ではなく、開かれた国会議事堂にすることが問われている。現在の議事堂が相当長期の議論を経てつくられたように、新都市の議事堂づくりも、その検討プロセスが大切。
  • 情報公開については、審議状況をオープンにするだけでなく、委員の悩みを知って欲しいが、伝達方法が難しい。最近ではインターネット・ホームページでの情報提供が可能なので、活用していきたい。
  • 発表者の発言にはなかったが、傍聴者からの意見シートには、首都圏の地震に対する危機管理対策を指摘する意見が多いとの印象を受けた。
  • 関東大震災から76年が経った今日、1万人以上が亡くなった安政地震等を思うと、災害への大きな危険をはらんでいる超過密都市の備えを色々と固めていくべきと思う。
  • ニュージーランドにおける「環境」の概念は、人々や地域社会の安全、健康、アメニティまでをも含むものとなっている。ここでは、動植物だけでなく、地域そのものの在り方までがとらえられていると思う。
  • 環境については、保全の側面からの議論が多いが、環境をどう形成するかとの点も重要と考える。これは、各人の環境観とも深く関わるものであり、自分としては、こうした立場で今後も発言をしていきたい。
  • 審議会では様々な意義効果について議論をしている。
    都機能移転は、地方分権や環境共生など21世紀社会のあらゆるキーワードが実現された都市を考える絶好の機会。
    土地利用、計画制度等の点で従来のしがらみを越えて特別立法を行えば、計画づくりの中で壮大な実験ができる。そして、国民が100-200年にわたって誇れる都市づくりができるのではないか。
  • 移転は国民にとって重要なテーマ。国民的論議を深めるべきとの意見は全く同感。意義、内容、経緯等に関し色々な資料で理解をしてもらう努力をしているが、なお不十分との指摘がある。事務局には、国民の皆様に移転問題の実態を正しく理解してもらえるよう、情報伝達の方法を工夫して欲しい。

(注) 速報版のため、今後修正を行うことがあります。

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