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第4回国会等移転審議会公聴会(福岡)の概要 (速報版)

日時 : 平成11年3月18日(木)14時0分〜16時0分
場所 : 博多都ホテル
審議会委員出席者 : 石原信雄会長代理、濱中昭一郎委員、堀江湛委員、黒川洸専門委員、
戸所隆専門委員
一般参加者 : 総計122名

1.意見発表の概要

番号 性別 年齢 発表意見の要旨
1 63
  • 移転は、一極集中是正、国際交流拠点づくり、投資の累積効果、環境配慮型モデル都市づくり等を実現しうるもの。
  • 他の集積圏や国全体で同様の転換が図られることを期待。
2 52
  • 移転は、過密解消効果がなく、1000万都民を見捨てるもの、国民から国会を遠ざけるもので、国民的な説得力がない。
  • 借金大国になろうとする中で、国民負担のみを残すもの。
  • 莫大な環境破壊にもつながるので、計画を中止すべき。
3 62
  • 移転は、東京の生活環境改善に寄与する点、地震に対して脆弱な大都市での同時被災を回避しうる点で意義がある。
  • 一方、移転で国政改革が進むかや、費用面では疑問がある。
  • 若者も議論に取込み、あらゆる手段でコンセンサスを得るべき。
4 62
  • 移転により一極集中を是正し、国政全般の効率化を図るべき。投資効率からみても、東京改造より新規建設の方がよい。
  • この際、分権型の政治体制を目指してはどうか。
  • 移転を機に政府をスリム化するなら、移転先はどこでもよい。
5 55
  • 移転では、分権に不可欠な地方税制改革や一極集中是正はできない。首都機能移転より都民の安全対策こそ重要。
  • 効果のない事業への莫大な投資で、財政危機が深刻化する。
  • 人口の多い東京と国会を離すのは民主主義の観点で問題。
6 46
  • 世論を味方につけて進めるためには、基本理念を国政改革一つに絞った方がわかりやすく説明できてよい。
  • 財政状況が厳しい中、費用負担の心配を払拭してほしい。
  • 国政を改革しスリムな政府にできるなら費用をかけてよい。
7 48
  • 国民の声を吸い上げつつ、移転の必要性をわかりやすく説明すべき。移転が国政改革につながるか理解できない。
  • 単に東京のためだけでなく、福岡や日本全体の活性化にどうつながるのか分からず、案じている。
8 38
  • 東京一極集中を是正する観点から移転には賛成。
  • 赤字財政の中で、財源をどう確保するか心配。跡地の売却益を充てるのも一案。
  • 分権・規制緩和との関係を分かりやすく説明して欲しい。

2.出席した各委員の感想等

  • 高速道路を造る際に追い越し車線に合流する構造とせざるを得ない事情一つとってみても、東京の過密問題がすでに限界にきていることは明らか。
  • あらゆるものの頂点が東京にある現状は、東京の改革だけでは難しい。
  • このような公聴会は、全国民の声までは聴けないが、色々な意見を聞ける点、報道を通じて論点が広く紹介される点で、相当の意義がある。意見発表 者や傍聴者の感想シートの意見は、大変参考になった。
  • 東京に経済等も含めた諸機能が集中していることと、統治機構が東京に存することとは本来は別問題だが、両者が現実には深く密着しているために、分けては論じられない状況にある。
  • 今後は、従来の行政手法では妥当な政策を期待し得ないため、地方分権や規制緩和の議論がある。徹底的にスリム化した中央政府ができれば、「新しい酒は新しい革袋に」というように、それを新しい所に移す必要があると思う。
  • 審議会が行った費用試算は根拠が不十分との意見があったが、移転先が決まらないと正確な試算ができない面はあるが、数字は、類似事例を参考にしつつ試算したものであり、大きくはずれていないと思う。
  • 公聴会で国民の意見を聞いたことになるのかとの疑問も出されたが、もちろんこれだけが意見を聞く場ではない。インターネットで審議会の議事要旨等を詳細に公開しているので、これにアクセスするなど、国民の皆様にもコミュニケーションをする努力をお願いしたい。
  • 本日は、候補地から遠い地域の考えを聞くことのできる貴重な機会となった。参加の皆様も、別の場所でまた、移転について情報発信をして欲しい。
  • 新しい時代に相応しい首都を持つという意味で、移転は必要。これからは情報革命が起こる時代であり、東京のフィルターを経由せずに地域の情報が発信される、地域が元気になる新しい国家像を考える意味で移転は意義深い。
  • 費用の公的負担は、10年で約2.3兆円、1年当たりでは約2300億円であり、必ずしも大きな金額ではないと言えるのではないか。
  • 首都機能だけ安全な所に移り都民はどうするのかとの意見もあったが、国会・政府と都民とが同時被災すると、復旧・復興の司令塔がなくなることが問題。阪神・淡路大震災の際に速やかな復興ができたのは、東京が直ちに司令塔機能を発揮できたからであり、関東大震災の際はに相当手間取った経験がある。
  • 移転と地方分権等との関係については、移転は政府のスリム化を前提に行うものであり、また、政府機能を移転するぐらいドラスティックなことをやることで大胆な改革ができるという面もあり、両者は一体的なものである。
  • 公聴会の意見は、国会で国民の意見を総合的に検討する際の貴重な資料として報告することにしたい。

(注) 速報版のため、今後修正を行うことがあります。

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