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第6回国会等移転審議会公聴会(広島)の概要(速報版)

第6回国会等移転審議会公聴会(広島)の概要(速報版)日時: 平成11年4月26日(月)14時0分〜16時0分
場所: 広島ガーデンパレス
委員出席者:野崎幸雄部会長代理、片山恒雄専門委員
一般参加者:総計140名

1.意見発表の概要

番号 性別 年齢 発表意見の要旨
1 33
  • 制度疲労を起こしている東京中心の各種システムを抜本的に改革するための起爆剤として、移転による人心一新が必要。
  • 移転先には人口重心に近く、既存都市集積等が活用可能な中央地域が適当。
2 44
  • 移転先は東京から300km圏内との基準が、現在の首都圏の更なる拡大のイメージを強くしており、広島や中国地方では移転問題への関心が低い。
  • 移転は中央省庁のスリム化や地方分権と同時に進めるべきで、これなしには首都圏の広域化につながるだけ。
3 64
  • ナショナルセキュリティや防災を考えれば機能分散は不可欠。移転後も首都機能を一地域に集中して置く必要はない。
  • 被爆地としてのアイデンティティを考えれば広島も首都機能の一部を担いうる。
4 23
  • 21世紀の都市像、ライフスタイルを提案・実現しうる点で賛成。
  • 議論を盛り上げるためにマスタープランのアイデア・コンペを行い、形をまず作って、これを契機に問題点を含め議論を行うべき。
  • 情報公開の徹底、官庁建替え問題等に係る説明が不十分。
5 50
  • アメリカ、中国のように、政治と経済の中枢が分離されれば、政策判断の迅速化が可能。政策決定の遅延は経済社会に大影響。
  • 第2東京を造らぬよう、また、21世紀に向けて日本を変革していけるよう、移転と同時に国会・政府のスリム化を進めるべき。
6 65
  • 国防上の観点からの検討は極めて重要。内政・外政の企画立案機能等は首都に要るが、教育、産業、文化等の生活に密着した政策については、各地方が特色を活かして発展できるように配置すべき。
7 61
  • 移転は、中央主導システムを改め、国のスリム化、地方の行政能力向上等、国・地方の関係を抜本的に改革するため是非必要。
  • 移転は、全国からのアクセスが便利で、既存のインフラ等の活用が可能な中央地域へ。
8 23
  • 移転と他の分散施策や防災対策とどちらが適当か、移転で国政改革が進むか、東京の地元産業をどうするか、など移転に係る疑問に十分な判断材料が提供されていない。
  • 新都市を、すべての人に優しいまちづくりのモデルにすべき。

2.出席した各委員の感想等

  • 移転には賛成という総論が多かったが、地方分権や中央政府のスリム化を伴わないと21世紀の我が国のあり方についての議論ができないという点を多くの発表者・参加者が併せて指摘しており、この点で参考になるところが多かった。
    移転によって、独立した都市圏ができずに、現在よりも首都圏が広がるだけになるのではないかとの懸念があったが、この点は、今後十分に気を付ける必要のある問題だと思った。
    移転を成功させるには、若年層の意見を反映させること、若年層が将来の夢を熱い想いで語れるものとすることが大切。
    広島では移転の議論が盛り上がっていないとの指摘があったが、調査対象地域以外の地域でも話題になり、議論が積み重ねられていくことが重要。
    パンフレットでは、移転の意義を、国政全般の改革、東京一極集中の是正、国土の災害対応力の強化、という順序で説明しており、この順序にはそれなりの意味があると思うが、この点について、必ずしも十分な理解がされていないのではないかと思った。
  • 移転は、どの地域に住む方にも大切なこと。国民の関心を高める必要性を痛感している。本日の出席を機に、他の方々への啓発をお願いできればと思う。
    「東京から概ね60-300km程度以内」という選定基準についての発言があったが、これは、東京と同時被災する地域を避け、また、移転を進めている過渡期に、首都機能が所在することとなる2つの都市同士の適切な連携が必要であることから設けられた基準である。
    これまでのように行政が様々な面で関わりを持つ時代ではなくなりつつあることは財政的に見ても明らかであり、変革されていくべき。
    新しい時代には、全国の各都市がそれぞれの存在意義を見いだせるようになることが期待されるが、こうした抜本的な改革のためには、一極集中の是正、中央政府機構のスリム化が必要であり、移転がその契機になると確信している。
    公共投資への批判は多く、財政事情も厳しいが、必要で有益な公共投資と、そうでないものがあり、批判は後者に焦点を当てた議論だと思う。移転先の新都市は、世界に冠たる情報都市、質の高い効率的な都市となるものであり、苦しい財政事情の中でも行うに足るものと考えている。

(速報版のため、今後、修正することがあります。)

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