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II. 新都市の持つべき機能とそれらが与える影響

1.「首都機能移転に係る文化的側面に関する報告」における記述

平成9年10月の「首都機能移転に係る文化的側面に関する報告」においては、三権の中枢機能以外の機能的特性として、新都市は、新しい日本を世界にアピールする場の創設及び国際政治・文化交流等の促進という観点から「国際・外交・観光」機能を持った都市、本格的な高度情報通信社会が到来する時代を代表するような「情報通信」機能を持った都市であるべきとされている。
これらの機能に関する具体的な内容としては、下表の通りであるが、ここで二つの機能が挙げられた理由としては、国際化・情報化の一層の進展という大きな潮流を背景として、首都機能が所在する新都市において特段の対応が求められるものとして、記述されているものと考えられる。

表「首都機能移転に係る文化的側面に関する報告」における記述の整理
機能 具体的内容
国際・外交・観光都市
  • 観光客・訪問客が多く、また、国際会議が数多く開催される都市になる
  • 新都市の住民には、多文化・多人種・多言語のライフスタイルを許容する生活感覚が求められる
  • 「地球市民意識」が育つような雰囲気により、新都市は「国際都市」としての独自の文化形成をする
  • 観光を通じて、一般国民と新都市(政治・行政機能等)との接触が密になる等新都市と他地域との相互交流が深まる
  • 案内のための表示や国会等の見学の手続等において、訪問者の利便性を高める
  • 内外のイベントや集会が多い舞台のような都市となる
情報通信都市
  • モバイルをはじめ高度な情報ネットワークの利用を前提とした最新の情報通信インフラを建設着手時から組み込む等、最先端の情報通信技術を全面的に採り入れ、様々な情報通信アプリケーションに十分に対応できるような都市となる
  • 将来の新しい技術革新に柔軟に対応できるような都市である
  • 制度・利用方法のようなソフト面についても既存の規制・制度にとらわれない
  • 情報のやりとり、情報通信による交流の活発化は、立法・行政・司法機能と一般国民との接触を密にするとともに、日本の国際的立場を一層高める
  • 新都市の整備のための意見集約等にもインターネット等情報通信システムを積極的に活用する
  • 政策立案等における情報公開の充実等による透明性の確保とともに、現在の情報通信の利用等についての諸規制の見直しは、斬新な世界の英知を活用する

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