新都市の位置が北東地域、東海地域、三重・畿央地域のいずれに移転するかによって、この国の政治・行政のイメージがどのように変わると見られるかを把握するため、アンケート調査を参考に基づき検討を行った。
[1]2区分(北東地域と中央地域)
政治行政のイメージについて、大きく東と西でどのようなイメージの違いとなるかを知るために、北東地域と中央地域の2区分できいた結果が下記である。
首都機能移転によって日本の政治・行政はどう変わるかという問に対して、「中央集権型から地方分権型の国に変化する」という期待が、北東地域に移転する場合で59.2%、中央地域に移転する場合で51.4%と、いずれも過半数を超える人が期待している。また、両地域について、「災害時における国としての対応力が向上する」とする期待が、期待できないという回答を上回った。
これに加えて、北東地域に移転した場合には、「経済効率重視から生活者重視へと変化する」という期待が37.1%あり、期待できないという回答を上回った。
図政治・行政のイメージの変化(2区分)
北東地域に移転した場合
中央地域に移転した場合
[2]3区分(北東地域、東海地域、三重・畿央地域)
より詳細な情報を得るために、再度3区分として日本の政治行政のイメージの違いをきいた結果が下記である。
2区分の時と同様、「中央集権型から地方分権型の国に変化する」に期待する人が、北東地域に移転した場合では63.8%、東海地域に移転した場合では58.9%、三重・畿央地域に移転した場合では59.8%といずれも高い。「災害時における国としての対応力が向上する」は、それぞれ43.3%、43.3%、46.5%である。
この項目以外では、北東地域に移転した場合では、2区分の時と同様、「経済効率重視から生活者重視へと変化する」への期待が47.2%と高い。
図政治・行政のイメージの変化(3区分)
北東地域に移転した場合
東海地域に移転した場合
三重・畿央地域に移転した場合