本章では、環境負荷の発生量について、環境負荷に関する地域差のタイプについて整理し、地域ごとの検討を行った。
環境負荷に関する地域差は以下の3つのタイプに整理することができる。
(1) 環境負荷発生量の地域差(タイプ I )
同様の規模・構造の新都市が建設された場合でも、その立地地域の特性によって、発生する環境負荷量が異なることが考えられる。
(2) 立地地域への環境負荷の影響の地域差(タイプ II )
新都市から同程度の環境負荷が生じる場合でも、その立地地域の特性によって、発生する環境負荷量に対して地域が受ける影響度合いが異なることが考えられる。
(3) 環境負荷削減方策の導入適性の地域差(タイプ III )
各地域で同様の環境負荷削減方策を導入した場合に効果の程度が異なることや、各地域の資源・自然エネルギー等の活用可能性が異なることが考えられる。