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環境負荷に係る検討について

2)検討結果
(1)河川流量への影響からみた評価
各評価地点の低水流量に新都市からの排水量が付加された時の流量の増加比率とその評価について表4.7に示す。
新都市からの排水は日常的に放流される量である。河川の低水流量は概ね晴天時の流量を示している。ここでの増加比率は日常的な晴天時流量の増加分を意味する。あまりに大きい流量の増加は現状河川の生態系や住民等の河川の活用方法への影響をもたらすことが懸念される。
ただし、都市化による湧水の枯渇等で晴天時流量が昔よりも減少している場合等、適度な流量増加は、むしろ水量保全の観点で望ましい場合もある。

表4.7 新都市からの排水流入による河川流量の増加比率とその大きさ
検討対象地域 河川名 評価地点名 増加比率*1 増加比率
の大きさ*2
北東地域(宮城県) 阿武隈川 阿武隈大橋 5.1%(3.5%) 小さい
北東地域(宮城県) 阿武隈川 館矢間 6.1%(4.2%) 小さい
北東地域(福島県) 阿武隈川 阿久津 17%(11%) やや大きい
北東地域(栃木県) 那珂川 黒羽 63%(43%) 大きい
北東地域(茨城県) 久慈川 山方 48%(33%) 大きい
北東地域(茨城県) 那珂川 野口 11%(7.7%) やや大きい
中央地域-東海地域(岐阜県) 木曽川 今渡 2.5%(1.7%) 小さい
中央地域-東海地域(岐阜県) 庄内川 多治見 76%(53%) 大きい
中央地域-東海地域(愛知県) 矢作川 岩津 49%(34%) 大きい
中央地域-東海地域(愛知県) 豊川 石田 54%(37%) 大きい
中央地域-東海地域(静岡県) 天竜川 鹿島 3.8%(2.6%) 小さい
中央地域-三重・畿央(三重県) 鈴鹿川 高岡 260%(180%) 非常に大きい
中央地域-三重・畿央(畿央地域) 野州川 野洲 120%(83%) 非常に大きい
中央地域-三重・畿央(畿央地域) 木津川 飯岡 24%(17%) やや大きい

*1. 増加比率=新都市排水量/低水流量
新都市排水量は標準ケースの2.9m3/日を用いた。なお、( )内に負荷削減ケース(2.0m3/秒)の時の比率を示した。

*2. 影響の大きさは、標準ケースの時の増加比率で次の基準で評価した。
流量増加率
100%以上 − 非常に大きい(流量が現状の2倍以上になる)
30〜100% − 大きい(流量が現状の1.3倍以上になる)
10〜30% − やや大きい(流量が1.1〜1.3倍となる)
10%未満 − 小さい

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