ホーム >> 政策・仕事 >> 国土計画 >> 国会等の移転ホームページ >> 今までの取組 >> 国会等移転審議会 >> 首都機能移転に関する調査項目一覧 >> 自然的環境に係る検討について >> IV .自然的環境に係る特性把握の方法(その6)

国会等の移転ホームページ

自然的環境に係る検討について

a.森林性動物からみた生物多様性(植生階層構造の複雑さ)
生物多様性の指標として、鳥類等の種群では、植生階層構造が複雑になるほど多様性が高くなる例が報告されている。ここでは山地森林に生息する野生生物を想定し、生息地の好適性を現存植生データを用いて示した。現存植生データを用いて植生階層構造の複雑さを点数化し、森林性動物の生息地の好適性として整理した。植生階層構造の複雑さが大きい地域では野生生物の種数が多いことが予想され、森林性動物の多様性を維持する上で高く評価される。

(注) 山地森林に生息する鳥類等においては、面積が広く、高木層、亜高木層、低木層といった森林の階層構造が複雑である森林においてより多様性が高くなる傾向が報告されている(例えば由井・石井 1994)。二次林の中でも、広がりがあって階層構造の複雑なものは、森林を好む生物の多様性が高いとみなされる。

<特性把握の方法>
(1) 別表(表IV−5)に基づいて現存植生データを点数化
(2) 各地域の特性把握として、次の作業を実施
・各地域(府県)ごとの平均点算出
・点数の高いメッシュがまとまってみられる場所を把握

資料: 第4回 自然環境保全基礎調査:植生調査結果 環境庁自然保護局 1993

<特性把握の手順>

手順の図。現存植生のタイプ分け(凡例の統合)→各植生タイプの複雑さによる点数化→各地域(府県)ごとの平均点の算出、→点数の高いメッシュがまとまってみられる場所の把握。

前ページ

目次へ

ページの先頭へ