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火山災害に係る検討について

6.溶岩流、火砕流、火山泥流・土石流等の影響範囲の検討

以下では、溶岩流、火砕流、火山泥流・土石流等の影響範囲を検討する。ここでは、対象とした9火山のうち、磐梯山、日光白根山、富士山、御嶽山については調査対象地域に影響がないとみなし除外し、蔵王山、吾妻山、安達太良山、那須岳、高原山について検討する。

(1)溶岩流、火砕流、火山泥流・土石流等による被害

溶岩流、火砕流は数百℃以上と非常に高温であり、襲来を受けた地域は火災の発生、建物の倒壊など大きな被害を受けることが予想される。また、同様に、火山泥流・土石流は非常に早い速度であり、襲来を受けた地域は建物の倒壊、埋没などの大きな被害を受けることが予想される。

(2)溶岩流の影響範囲

1) 実績の把握
対象とした5火山について、以下の資料を参照して過去の実績を抽出した結果を表9に示す。抽出にあたっては他の評価項目の対象年代が数10万年以内であることを考慮し、溶岩流の噴出年代を数10万年以内に限定した。

表9 溶岩流に関する過去の実績
火山名 文献 把握した実績
蔵王山 酒寄(1992) 約30万年前まで(Stage3及び4噴出物)
吾妻山 NEDO(1991) 約10万年前まで(新期火山噴出物)
安達太良山 阪口(1995) 約40万年前まで(箕輪山−安達太良山噴出物)
那須岳 山元・伴(1997) 約20万年前まで(南月山、朝日岳、茶臼岳噴出物)
高原山 井上・吉田・藤巻・伴(1994) 約20万年前まで(釈迦ヶ岳後期噴出物及び富士山溶岩)

2) 検討方法
溶岩流の過去の実績の範囲を最大の影響範囲とみなすこととし、地質図等の資料から溶岩流の堆積範囲を把握した。

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