(1)調査会報告においては、新都市は単に国内的な政治・行政機能にとどまらず、21世紀における我が国の役割にふさわしい多様な国際政治活動や国際交流が活発に行われる「本格的な国際政治機能」を備える必要があるとしている。
(2)さらに、我が国が置かれている国際的な地位を勘案すると、首都機能移転の全ての段階において、国際社会への能動的貢献を可能にすることが求められている。
(3)第2次世界大戦の終結後、世界の平和と安全を維持するため国際連合が発足した。2国間交流の発展に伴って、各国の首都は国際交流の拠点としての役割を求められるようになり、また、国連を中心とした多くの国際機関が主要国の首都をはじめ世界の各地に設置され、多くの国際政治都市が形成された。
(4)新しい時代を迎えて、国家間の相互協力がますます重要になり、各国の首都は国際政治都市としての役割を一層強く求められるようになる。特に、世界の平和と繁栄に大きな責任をもつ国の首都は、十分な国際的機能を備え、その役割を果たすことが求められている。