環境への負荷が少ない都市づくり技術などを紹介します。
アメニティの高い空間の創出、また都市部のヒートアイランド現象を低減するなどの観点から都市空間の緑化が進められています。造成された法面や崖地のほか、屋上や壁面など従来は緑化が難しかった場所に植物を植えて生育させるための技術が開発されています。
特に屋上や人工地盤の緑化については、軽量で透水性・保肥性の高い人工土壌を用いて樹木を植える方法や、コンテナで栽培した植物をそのまま地盤上に設置する等の方法が取られています。
「屋上緑化の例」(東京都・世田谷区)
開発で失われた生態系を人為的に回復させるための空間です。起伏に富んだ地形、池や河川などの水系とそれを中心とした植生、昆虫や小動物の生育、多種多様な植物などが基本的な構成要素です。ビオトープを介して、野鳥など都市内の小動物の生息域を確保するなど、都市空間に自然や生態系を育むビオトープの考え方は今後重要になります。
「ビオトープ」(東京都・港区)
開発地域の自然の地形を活かして、造成面積が極力少なくなるように開発する手法です。道路を起伏や尾根線・谷線を活かした線形としたりしたり、建築物を斜面に沿って、あるいは掘り込んで建設する手法などがあります。また、トンネルや橋脚のない橋梁を活用して自然の地形を残す方法もあります。
「地形改変を低減した開発のイメージ」
自然とともに生きる 〜環境共生技術
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