首都機能の移転先新都市を疑似体験できる「首都機能都市体験CD-ROM」が完成いたしました。
このCD-ROMでは、3次元のコンピュータグラフィックで作成された、仮想的な都市空間を探索することにより、首都機能を移転する新都市の環境、生活などについて、疑似体験することが可能です。また、親しみながら首都機能移転について理解を深める観点から、ゲーム的な要素も加味するなど、斬新な試みも実施しました。
〜首都機能都市体験CD-ROMにおける国会前広場のワンシーン〜
開発に当たっては、石井威望東京大学名誉教授を座長とする「体験システム懇談会」を設置するなど、都市計画、情報の専門家の意見を伺いつつ、進めました。
また、インターネットを利用したアンケート、ホームページによる情報提供などを実施し、多くの方々の幅広い意見の反映に努めました。
CD-ROMの全体構成としては、
(1)CGなどを用いて作成された首都機能都市の代表的な地区(国会議事堂、官庁街、商業業務地区、宅地区など)について、都市環境や活動等をゲーム感覚で疑似体験できる「都市内仮想体験モード」、
(2)代表的な地区を紹介する「都市内自動散策モード」、
(3)まちづくりの先進的な事例などを画像(写真)と簡単な解説で紹介する「データ集」
の3つのメニューを中心としています。
(このほかにも、首都機能移転に関する基本的な説明やインターネットを経由して国土庁へ意見や提案を送付できる機能なども収録しています。)
都市内仮想体験モードのオープニングムービーの一コマです。高速交通に乗って、主人公が登場します。主人公=拓馬(たくま)は、音楽プロデューサーで、新都市の10周年イベントの音楽を担当しています。拓馬は様々なヒントをもとに新都市内を巡ります。
新都市には、いくつかのシンボルマークが隠されています。全てのシンボルマークを集めると素晴らしいエンディングシーンを見ることができます。それでは、我々も、この都市内仮想体験モードで、首都機能都市の主要場面を体験してみましょう。
正面に見えるドーム状の建物が新しい国会議事堂です。新しい都市につくられる国会議事堂は、国民に開かれた政治・行政のシンボルにふさわしく、親しみやすさや開放感溢れるデザインです。壁面の大型モニターでは、国会の審議の様子が映し出されています。
国会議事堂の議場内をのぞいて見ましょう。傍聴席は多くの人で埋まり、正面のモニターや携帯端末などでこれまでの審議経過などを見ることができます。
緑が多く、ゆとりをもって建物が配置されています。バリアフリーが徹底され、誰もが快適に活動できます。官庁ビルの中では、市民が国の情報を検索したり、中央省庁職員や自治体職員、NPO関係者などが政策について議論している姿が見えることでしょう。
大使館街で出会った大使館員は、「新都市は東京に比べて家賃が安いので、ここに移転して広い大使館を持つことができたんですよ。」と言っています。新都市からは、国際的な空港へも便利にアクセスすることができます。
商業施設が建ち並ぶトランジットモールでは、中央をLRT(Light Rail Transit)が走っています。上層階は住宅となっており、SOHO(Small Office/Home Office)などにも活用されていることでしょう。
環境共生住宅地区は、敷地も広く、ゆとりがあります。また、周辺には緑が多く残されています。中央の空間は、芝生公園や市民農園などとして誰もが利用できます。丁寧に管理された里山では、子供達が環境リーダーから自然に関する様々なことを学んでいる姿が見えます。
国土庁では、本CD-ROMを地方公共団体、学校などに対して配布するほか、雑誌などの附録への収録、大蔵省印刷局からの販売などにより、広く一般の方々にご利用いただくこととしています。
Windows | Macintosh | |
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OS | Windows95/98 | MacOS 7.61以上 |
CPU | PEntium200MHz以上又は同等以上 | PowerPC以上 |
RAM | 32MB以上 | 32MB以上 |
HDの空き容量 | 50MB以上 | 50MB以上 |
CD-ROMドライブ | 4倍速以上 | 4倍速以上 |
必要なソフト | Quick TimeTM 4.0以上 Adobe Acrobat Reader |
Quick TimeTM 4.0以上 Adobe Acrobat Reader |
国土庁首都機能移転ホームページでは、「(1)首都機能移転とは何か」、「(2)なぜ首都機能移転が必要なのか」、「(3)移転先の候補地は」、「(4)首都機能移転の進め方は」、「(5)今後の検討手順などは」など、皆様からいただく問い合わせや質問について、できるだけ多くの方々に分かりやすくご理解いただくため、これまでのQ&Aを更新・拡充しました。是非ご利用下さい。
国土庁首都機能移転ホームページでは、これまでにも、本ニューズレターをはじめとして、国会等移転審議会答申(要旨)などについて、英語での情報発信を行ってきましたが、このたび、答申の全文や参考資料の抜粋、上記Q&Aについても、英語での情報発信を進めることといたしました。是非ご利用下さい。→英語ページへ