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ニューズレター「新時代」 第29号(平成14年3月) 一緒に考えましょう、国会等の移転

国会の動き

衆議院

衆議院国会等の移転に関する特別委員会(石原健太郎委員長)では、2月21日、自由討議が行われました。冒頭、委員長から「本委員会理事懇談会におきましては、移転先候補地の絞り込み方法について、鋭意協議を行っているところであり、現在は、委員会として全議員に対するアンケート調査を行った後、委員会が議決をもって決定するとの案を軸に検討を行っているところであります。」との発言があり、続いて、国会等の移転に関して政府参考人及び国会職員からの説明を聴取した後、東京一極集中是正や災害対応力の強化等の首都機能移転の必要性、移転先候補地の絞り込みの手順等について討議されました。

参議院

説明会の様子参議院国会等の移転に関する特別委員会(西川きよし委員長)では、2月18日、「三重・畿央地域」への委員派遣を行いました。現地において、北川正恭三重県知事、國松善次滋賀県知事、荒巻禎一京都府知事及び柿本善也奈良県知事からの概況説明等を受けるとともに、三重県の阿山町展望台等を視察ポイントとして現地調査が行われました。

首都機能移転のビデオができました

首都機能移転のビデオの様子国土交通省では、噺家(三笑亭夢之助氏)とキャスター役の女性との軽妙なやりとりを基調としつつ、作家の堺屋太一氏、建築家の黒川紀章氏のインタビューやCGなどを活用して、首都機能移転についてわかりやすく解説した広報用ビデオを制作しました。
本広報用ビデオにより国民各層において、首都機能移転への理解と関心が深まるとともに、国民的な議論の喚起が図られることを期待しています。
本広報用ビデオは、全国の公共図書館や視聴覚センター・ライブラリーに配布しますので、ぜひ御視聴ください。

<ビデオの内容:約26分>
第1章 導入
第2章 首都機能移転とは(首都機能移転の定義、意義・効果)
第3章 移転先候補地の概要(候補地決定のプロセス、各候補地の紹介)
第4章 新都市像(新都市像、移転費用等)
第5章 インタビュー(作家 堺屋太一氏、建築家 黒川紀章氏)
第6章 海外の首都機能移転〜キャンベラ(事例紹介、現地インタビュー)
第7章 首都機能移転の論点紹介
第8章 今後の手続き
第9章 エンディング

首都機能移転シンポジウムが開催されました

国会等の移転については、現在、国会において大局的な観点から検討が進められています。このため、国土交通省では、国会における審議に協力するとともに、多様な広報活動への取り組みを通じ、国民の議論喚起に努めているところです。
この一環として、今年度二回目となるシンポジウムを、2月13日(水曜日)東京都内の津田ホールにて336名の参加者を集め開催しました。

基調講演

堺屋太一氏の写真シンポジウムでは、まず堺屋太一氏(作家)と粕谷一希氏(都市出版(株)代表取締役社長)の基調講演が行われました。

堺屋太一氏からは、近代工業社会から知恵の社会への転換が十分には進んでいない、歴史的に見ても首都機能を移転しなければ大変革はできない、移転は最も安くできる日本改革であるなど、移転の必要性についてお話をいただくとともに、移転を進めるに当たって必要な提言をいただきました。

粕谷一希氏の写真粕谷一希氏は、政治は歌舞伎と同様に、身近で、色々な洗練された観客(マスコミ等)の批評にさらされることが良くなる条件であるとし、基本的に移転に反対の立場を取られましたが、一極集中是正が必要であれば機能を部分的に東京から移し、道州制も検討すべきであるなどのお話をされました。

国会等の移転については、現在、国会において大局的な観点から検討が進められています。このため、国土交通省では、国会における審議に協力するとともに、多様な広報活動への取り組みを通じ、国民の議論喚起に努めているところです。
この一環として、今年度二回目となるシンポジウムを、2月13日(水曜日)東京都内の津田ホールにて336名の参加者を集め開催しました。

パネルディスカッション

基調講演の後、齋藤宏保氏(NHK解説主幹)のコーディネートにより猪口邦子氏(上智大学教授)、奥谷禮子氏((株)ザ・アール代表取締役社長)、北川正恭氏(三重県知事)、堀紘一氏((株)ドリームインキュベータ代表取締役社長)の4名によるパネルディカッションが行われました。

主な意見は次のとおりでした。

  • 齋藤宏保氏の写真戦後のキャッチアップは50年が経過して行き詰まり、日本を閉塞感が覆っているが、これを打破するために移転を進めるべき。
  • 21世紀においては成熟した社会の構築が課題であり、移転というパラダイムシフトが必要。
  • 戦後は限られた資源を東京に集中させることにより成功したが、このやり方は10年前から行き詰まった。過去の延長線上に明るい未来はない。新しいことを行うべき。
  • 重要であるが、緊急性がないといって先送りすれば、国や組織が滅びる。物事は緊急性でなく、重要性で見るべき。
  • 国際競争に勝ち抜くためにも今の東京を世界都市として維持していくべき。
  • 移転計画を取り下げる勇気・アンチヒーローが必要。今の候補地域は第二、第三の首都にするといった「増都」の考えを提案したい。
  • 制度的改革を行えば移転は不必要。
  • まずは構造改革を行い、そして移転についての国民の間の合意形成を図ること。

パネルディスカッションの様子最後に、各パネリストから首都機能移転の論議で今何が必要とされているのかをキーワードとともにご提言いただきました。なお、本シンポジウムより詳しい内容については、整理ができ次第、当省のホームページで紹介する予定です。

「オンライン講演会」を開催しています


京都府 綾部商工会議所内


福井県
アレクシティおやかたショーウィンドー

同時に全国の主要駅や高速道路のサービスエリア等において、ポスター掲示も行っています。

国土交通省首都機能移転企画課では、国会等の移転の検討状況について紹介するパネル展示を各地で行っています。3月中旬以降は以下の場所での展示を予定しておりますので、是非ご覧下さい。

JR札幌駅構内(3月14日-20日)/JR博多駅構内(3月21日-27日)/JR大分駅構内(3月14日-20日)/新千歳空港内2Fセンタープラザ(3月15日-21日)/福島空港内(3月中(未定))/長崎空港内コミュニティギャラリーコーナー(3月3日-23日)/沖縄那覇空港内3Fギャラリー(3月6日-17日)/徳島ターミナル(フェリーターミナル)内2F待合室(3月1日-31日)/松山観光港ターミナル内2Fギャラリー(3月3日-16日)/本荘ポートプラザ アクアパル(3月22日〜31日)/矢本町立図書館(3月26日〜4月2日) 等


東京都 地下鉄丸の内線霞が関駅


「オンライン講演会」を開催しています

国土交通省の国会等の移転ホームページでは、これまで学界、経済界等各界の有識者36名を講師にお招きして講演会を開催しています。この度新たに下記の講演を追加しましたので、是非ご覧下さい。
http://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/iten/onlinelecture/index.html

<3月掲載>

御厨 貴氏 (政策研究大学院大学 教授)
テーマ: 『首都機能移転は文明論的観点を大切に』

トピックス

いろいろなところで国会等の移転の勉強が行われています

宇都宮大学農学部農業環境工学科の皆さんの写真宇都宮大学農学部農業環境工学科
2月18日、宇都宮大学農学部農業環境工学科に国土交通省職員がお伺いし、国会等の移転について講演を行いました。今回の対象は、3年生約40人であり、将来の国会等のあり方などに理解を深めていただきました。なお、「国会等の移転という言葉を聞いたことがありますか?」との問いに、移転先候補地が近いこともあり、全員が「ある」と答えました。

首都機能移転自然環境懇話会の様子第2回首都機能移転自然環境懇話会
2月19日、岐阜県瑞浪市において、「岐阜東濃地域首都機能誘致促進期成同盟会」の部内組織である「首都機能移転計画具体化研究会(保全区域指定調査部会)」が主催する首都機能移転自然環境懇話会の一環として、国土交通省職員がお伺いし、首都機能移転に伴う自然環境保全対策について講演を行いました。懇話会ではそのほか、岐阜薬科大学の田中俊弘教授が岐阜東濃地域の植生について講演されるとともに、地域における自然の保全について、地元市町村の行政関係者や住民の方々による熱心な意見交換が行われました。

首都機能移転シンポジウムの様子首都機能移転シンポジウム
2月25日、愛知県豊田市において開催されたシンポジウムにおいて、国土交通省首都機能移転企画課長がパソコンのプレゼンテーションを活用した講演を行いました。当日は400人以上もの参加者を集め、寺島実郎氏(株式会社三井物産戦略研究所所長)による基調講演やパネルディスカッションも行われる等、活気溢れる内容となりました。

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