ホーム >> 政策・仕事 >> 国土計画 >> 国会等の移転ホームページ >> 各種情報提供サービス >> ニューズレター「新時代」 >> ニューズレター「新時代」 第37号(平成15年3月)

国会等の移転ホームページ

ニューズレター「新時代」 第37号(平成15年3月) 一緒に考えましょう、国会等の移転

国会の動き

衆議院

衆議院国会等の移転に関する特別委員会(中井洽委員長)では、2月19日、午前10時から12時まで、八田達夫氏(東京大学空間情報科学研究センター教授)を参考人として招致し、意見陳述及び質疑応答を行いました。
主な意見陳述は以下のとおりです。

◆ 八田達夫氏

1 総論
首都機能移転推進論は、下記のように正しくない。加えて、香港、上海等との国際的な都市間競争の視点が欠如している。

(1)東京一極集中の原因
・第3次産業化、都市間交通の利便性向上(移動費用減、時間短縮)等が原因。

(2)一極集中は東京にとってデメリットではない
・国際競争下では集積のメリットを最大限活用すべき。
・IT化が進展しても、フェース・トゥー・フェースは重要。

(3)一極集中は日本全体にとってデメリットでない
・地方分権は重要であるが、移転によって地方分権が促進されるものではない。
・第3次産業中心に発展する日本では大都市が発展せざるを得ない。
・移転は情報不足をもたらし、政府の政策立案機能に障害となる。

2 地震対策等
・日本はどこでも地震等の危険性はあり、それへの対応としては首都移転ではなく、バックアップづくりが重要。
・発災時は、危機対応が中心となり、政府の役割は必ずしも大きくない。危機管理体制としては、役人が政府機関の近くに居住することや、平時の訓練が大事である。
・東京の防災性向上には、低層密集地の解消が先決である。

(注)上記の参考人の主な意見陳述は、国土交通省首都機能移転企画課において傍聴した結果をとりまとめたものです。
(注)衆議院国会等の移転に関する特別委員会の動きについては、衆議院国会等の移転に関する特別委員会ホームページ内の「国会等移転特別委員会の動き」コーナーもご参照ください。

「オンライン講演会」を開催しています

国土交通省の国会等の移転ホームページでは、これまで学界、経済界等各界の有識者48名を講師にお招きして講演会を開催しています。この度、新たに下記の講演を追加しましたので、是非ご覧下さい。
(ホームページアドレス : http://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/iten/onlinelecture/index.html

<3月掲載>

黒川 和美氏の写真黒川 和美氏(法政大学経済学部教授)
テーマ:『東京の機能更新とポテンシャル向上に向けての議論を』
項目

  • さらなる機能更新で東京を魅力ある都市へ
  • まずは東京の国際化を進めるための工夫を
  • 首都機能移転の議論は、日本全体のポテンシャルを上げることを念頭に
  • 首都機能移転の問題は地方分権と一緒に考えるべき

小松 和彦氏の写真小松 和彦氏(国際日本文化研究センター教授)
テーマ:『都市民俗学からみた東京の再生と新都市の構築』
項目

  • 都市には人間の住む適正規模がある
  • 東京は都市空間のすみ分けが必要
  • 東京をバランスのとれた空間にするためにも必要な新都市
  • 国見の思想で遠くから見ても美しい都市を

中村 静夫氏の写真中村 静夫氏(大妻女子大学教授)
テーマ:『連邦首都ベルリンに学ぶ日本の首都機能移転のあり方』
項目

  • 各行政体が主体性確保のために競い合うドイツの連邦共和国制
  • コンセンサス形成の努力により達成できたベルリンの首都機能移転
  • 地域の自立心と誇りを生むドイツの連邦制
  • 地域主権の実現と持続可能な都市を実現できる「移動国会」

国会等の移転先新都市の環境イメージについて

第36号において、お知らせしておりましたが、国土交通省首都機能移転企画課では、国会等の移転先新都市について、現代の都市が抱える様々な環境上の課題に対応した、21世紀にふさわしい暮らしを実現する都市づくりのため、

  • 環境共生型の都市づくりの先導的プロジェクトであること
  • 様々な知識と技術を積極的に導入して、現状の良好な環境の保全に十分な配慮を払うとともに、新たな自然的環境を積極的に創り出すこと
  • 人と自然が近接し、環境と共生する先導的な都市として、世界の範となるよう努めること

などの考え方に沿った新都市の環境イメージを、「ボランタリーな心と和(輪・環)で」をコンセプトに国民のみなさんとともに創りたいと考えています。この観点から国会等の移転ホームページにおいて、新都市におけるライフスタイル・ストーリーの例と参考事例集(随時情報を増やす予定です)を掲載し、みなさんからのアイデアや意見を募集しています。

なお、新都市の環境イメージづくりにあたっては、環境問題に詳しい以下のアドバイザーのご協力も頂いています。
赤星たみこ 漫画家、エッセイスト
岩村和夫 武蔵工業大学教授、(株)岩村アトリエ代表取締役
北村眞一 山梨大学教授
内藤正明 京都大学教授
藤村コノヱ NPO環境文明21専務理事、エコ企画代表取締役

ホームページのデザインは、赤星アドバイザーによるわかりやすい、親しみやすいものとなっており、好評です。頂いたアイデアについては、国会等の移転ホームページ(ホームページアドレス:http://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/iten/service/kankyo/index.html)でご覧頂ければと思います。

ようこそ新都市へ!ページイメージ

駅の改札を出て外に出ると、凛とした空気が気持ちよく、青々とした空、神々しいまでに深い緑が飛び込んでくる。
向こうにはわが国のシンボル国会議事堂が見える。周りを見渡すと、政府関係者のほかに、観光客や視察団と思われる人たち。そう、ここは環境・エネルギーに配慮した都市として、世界的にも注目を浴びているわが国の首都機能移転先の新都市。
皆さん、一緒に新都市を体験しませんか。そして、一緒に素晴らしい新都市をつくりませんか。オーストラリアの首都キャンベラの設計コンペに優勝したバーレー・ウォルター・グリフィンは、「私は世界に二つとない都市をつくった。私は理想の都市を計画した。」と言っています。皆さんも一緒になって、彼に負けない環境・エネルギーに配慮した理想の新都市を計画して下さい。


韓国テレビ局からの取材

○2月12日 大田文化放送(MBC大田)
2月12日、韓国の大田文化放送(MBC大田)の徐柱錫記者が、廬武鉉大統領の行政首都移転の公約に関連して、日本における国会等の移転の動きについて取材に訪れました。
徐記者から首都機能移転企画課長に、国会等移転審議会の活動内容や委員構成、国民的な議論を喚起するための取り組み、などについて質問が出されました。

○2月24日、韓国文化放送
2月24日、韓国文化放送(MBC)の郭棟国東京特派員が、3月中旬に韓国で放映予定の首都機能移転に関する特別番組制作の一環として、日本における取り組みについて取材に訪れました。
窪野政策統括官より、国会等の移転に関する議論の経緯や最近の状況について説明を行いました。続いて、郭特派員より、日本で国会等の移転が議論されている理由とは何か、これまで国民的な議論をどのように喚起してきたか、このために国土交通省が担っている業務とは何か、などの質問が出されました。

トピックス

最近の国会等の移転に関する各地域の主な動き

○3月19日
栃木県国会等移転促進県民会議が、東京大学名誉教授 溝上恵氏を講師とし「南関東地域の直下型地震の切迫性について」講演会を開催

○3月25日〜26日
3移転先候補地が札幌駅イベント広場にて共同で啓発イベントを実施。首都機能移転の意義・必要性のPR等の展示コーナーを設けるとともに、札幌駅周辺にて啓発グッズを配布

「新時代」の送付先の変更について

現在、新時代の送付先としている職場に関し、異動、住所の変更等がございましたら、下記までご連絡願います。送付先を新しい職場・住所等に変更させていただきます。

ページの先頭へ