ニューズレター「新時代」 第43号（平成15年11月） 一緒に考えましょう、国会等の移転

国会等の移転に関する政党間両院協議会

１０月３日、午前１０時から、国会等の移転に関する政党間両院協議会（第３回）が開催されました。
今回の協議会では、「衆議院韓国及び欧州における国会移転等実情調査議員団」が韓国、オランダ及びスウェーデンにおける国会移転等の実情について調査した結果をとりまとめた報告書について説明があり、その内容について協議会メンバーによる質疑、意見交換等が行われました。
(注) 協議会メンバーについて、泉信也議員から扇千景議員、斉藤滋宣議員から小斉平敏文議員に交代となりました。

９月２日から５日までの４日間にわたり第１０回日韓国土計画分野協力会議が開催されました。
本会議は、日韓両国の国土計画、首都圏整備などの国土行政に関する取り組みの最新動向について大韓民国建設交通部と国土交通省の間で情報交換及び意見交換を行い、今後の両国の政策運営に資することを目的として毎年開催されているものです。
このうち、９月３日には国土計画分科会が開催され、両国から、それぞれの首都機能移転の取り組み状況等についての報告が行われ、これに基づき、活発な意見交換が行われました。
日本側からは、首都機能移転企画課長から、国会等の移転の取組みについて、その背景・経緯及び最近の状況等について説明を行い、韓国側からは、廬武鉉大統領が選挙公約でも掲げた新行政首都の建設について、その推進の背景や都市の基本構想、候補地の選定、特別措置法の策定などの主要な推進計画、不動産の投機対策などについて説明がありました。説明に基づき、双方の意見交換が行われ、日本側からは、韓国における行政首都移転の効果、行政首都機能の地方分散に対するソウルの反応、移転先決定の手続きなどについて質疑を行いました。

＜参考＞
国土計画分科会出席者

〔日本側〕
国土交通省 国土計画局
　 松浦審議官
　 田中審議官
　 幾度首都機能移転企画課長
　 他

〔韓国側〕
建設交通部
　 姜国土政策課長
　 崔首都圏計画課長
　 李公共機関地方移転推進Team長
　 他

国会等の移転は、我が国全体、国民一人ひとりに関わる課題であり、その具体化に当たっては広範な国民的議論が不可欠です。このため、首都機能移転企画課では、国会等の移転に関して国民各層に幅広く議論を喚起するための取り組みとして、様々な有識者の方々からインターネット上で国民の皆様にご講演いただく「オンライン講演会」を平成１１年度から行っております。

講演者の皆様は各界の第一人者の方ばかりであり、文明、歴史、国土構造、災害、経済、環境、そして風水まで多様な視点からご講演をいただいています。
このたび、オンライン講演会を一層充実させるため、８月掲載の日野原重明氏から講演内容の一部を音声で聴けるようにしました（下図参照）。

講演者の皆様の生の声の講演を是非お聴き下さい。
（ホームページアドレス：http://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/iten/onlinelecture/index.html）

首都機能移転関係府県と国土交通省との情報交換会が開催されました

１０月１４日、午前１０時３０分から１２時まで、国土交通省会議室において、首都機能移転関係府県と国土交通省との情報交換会が開催されました。
国会等の移転に関する政党間両院協議会の動きなど国における最近の状況・話題、各府県における最近の状況・話題について、それぞれの担当者から説明し、意見交換を行いました。

最近の国会等の移転に関する各地域の主な動き

• 岐阜県が岐阜アリーナで開催された「地球環境村ぎふフェア’03」において首都機能移転PRキャンペーンを実施（９月２０日）
• 福島県及び福島県首都機能移転促進県民会議が「森にしずむ都市」絵画コンクールを実施（１０月２３日、最優秀作品、優秀作品及び佳作を発表）

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日頃、「新時代」をご愛読いただき、ありがとうございます。
これまで皆様にお送りした「新時代」では、国会における国会等の移転に関する政党間両院協議会の検討状況や、国会等の移転に関する国、地方公共団体、民間団体の広報活動及び研究活動などを中心に多様な話題を適時的確にお届けするよう努めてまいりました。国土交通省首都機能移転企画課では、「新時代」のさらなる充実に努めてまいりたいと考えております。
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