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国会等の移転ホームページ

Webニューズレター新時代Vol.71 〜一緒に考えましょう、国会等の移転〜

世界の国会議事堂

〜河畔にそびえ立つゴシック・リヴァイヴァル建築の国会議事堂〜

イギリス(ロンドン)

イギリスの国会議事堂

イギリスの国会議事堂

ロンドンのテムズ河畔にそびえるウエストミンスター宮殿は、中世以来議会が開かれてきた伝統あるイギリスの国会議事堂であり、ビッグ・ベンの愛称で知られる96.3mの時計塔を有する国内有数の観光名所でもあります。現在の建物は、かつての王宮が1834年に火災で焼失した後、1857年に再建されたもので、全長286m、1100を超える部屋、100の階段、11の中庭という壮大なスケールを誇っています。この壮麗な国会議事堂は、ゴシック・リヴァイヴァルが創造した『進歩的かつ伝統的』なイギリスのナショナル・アイデンティティの永続的な建築的記念碑となっています。

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ハンガリー共和国(ブダペスト)

ハンガリー共和国の国会議事堂

ハンガリー共和国の国会議事堂

ドナウ川に面して、宮殿のように装飾的な佇まいを見せるハンガリーの国会議事堂は、イギリス国外に建てられた唯一のゴシック・リヴァイヴァル様式の議事堂です。長さ268m、奥行き118m、高さ96mのハンガリー最大の建築物で、圧倒的な存在感を放っています。建設計画が持ち上がった1883年は、オーストリア=ハンガリー二重帝国時代で、ハンガリーではオーストリアのハプスブルク家からの独立の気運が高まっていました。ウィーンの国会議事堂を凌ぐほどの議事堂を目指し、国家的なアイデンティティの象徴として絢爛豪華な現在の建物を作ったと言われています。

【ゴシック・リヴァイヴァル様式とは】

西洋で18世紀後半から主流となっていた『理論的で形式主義的な新古典主義』に対立する形で興った、中世の装飾的なゴシック様式を復興しようとするゴシック・リヴァイヴァル。復興の気運はイギリスから始まり、新古典主義以前に流行していた貴族主義的で退廃的なロココ様式とは違う本質的な美が追求され、やがて建築様式にまで浸透していきました。

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問い合わせ先

国土交通省 国土計画局 首都機能移転企画課
Tel:03-5253-8366 Fax:03-5253-1573 E-mail:itenka@mlit.go.jp