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国土のモニタリングって?
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国土交通省国土計画局総合計画課

■国土のモニタリング

国土のモニタリングって?

背景

国土交通省国土計画局では、「これからの日本の国土をどのような姿にしていくのがよいか」を考え、その実現に向けて定期的に全国総合開発計画を立てています。現行のものは平成10年に策定された「21世紀の国土のグランドデザイン」で、国土計画の理念を明確にする、地方分権などの諸改革へ対応する、指針性を充実させることにより、21世紀に向けた新たな国土計画体系の確立を目指すべきとされています。

計画を検討する国土審議会では、新たな国土計画体系の審議が進められていますが、平成14年11月に、国土計画の評価や今後の検討に役立てるために、国土をめぐる諸情勢を常時収集・分析する「国土のモニタリング」が必要であることが提言されました。

国土計画局では、この提言を受けて「国土のモニタリング」に取り組むこととし、「国土のモニタリング研究会」において今後実施すべき国土のモニタリング項目、視点、指標例を検討し、モニタリング計画案をとりまとめ、国土のモニタリングの実施と分析を行いました。今後もこの計画に基づき継続的にモニタリングを進めるとともに、新たな視点や指標例の検討、モニタリング結果をわかりやすく使いやすい形で提供する方法についての検討を行う予定です。


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目的

国土のモニタリングの目的は、国土計画の評価や今後の検討に役立てることです。

国土計画体系の改革においては、国土計画の策定・推進・評価のプロセスを通して、国土計画が効率的、効果的に進められているかどうかをチェックする「国土計画のマネジメントサイクル」が必要であるとされています。このためには、国土をめぐる経済や社会の情勢、土地利用や自然環境の状況、国土基盤の整備状況、関係する施策の推進状況やその効果などを常時収集・分析し、その結果を国や地方公共団体、さらには広く国民に公開・提供することが求められています。

国土のモニタリングは、この「国土計画のマネジメントサイクル」がスムーズに行えるように、必要な情報を提供することを目的としています。


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役割

国土のモニタリングは、大きく次の2つの役割を担っています。

ひとつは、国土のあり様や情勢の変化を把握し、現在の計画で示している姿が実際にどのようになっているのか、新たな課題は何なのかを分析し、計画の評価や推進、新たな計画内容の策定に役立てることです。

もうひとつは、国土のあり様や情勢の変化の情報を国民や関係者と共有することにより、国土計画の策定・推進・評価についてお互いに理解を深めることに役立て、より多くの人々に国土計画へ参加してもらえるようにすることです。



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計画

国土のモニタリングを行うには、対象とする項目を何にするのか、その際のモニタリングの視点をどこに置くのか、具体的に用いる指標・データは何にするのかを決めなければなりません。特に対象とするモニタリング項目を決めることが大切であり、次の3つの観点から検討しました。

(1) 今後の国土計画の策定に向けて、新たな課題を把握するのに重要と考えられる項目。
(2) 現在の計画で示されている国土の姿がどのように変化しているかを把握することにより、今後の課題を把握していくために重要と考えられる項目
(3) 国土の動向について、常に把握しておかなければならない基礎的な項目。

国土のモニタリング項目は、この3つの観点をもとに、「21世紀の国土のグランドデザイン」で示されている4つの戦略、国土審議会で「国土の将来展望と国土計画の新たな課題」において議論された着目すべき5つの視点を考えながら、14のモニタリング項目を決め、国土のモニタリングの計画をとりまとめました。

→ (モニタリング項目の抽出の主な流れ図へリンク)


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実施例

■事例その1

図1は総務省統計局が行っている国勢調査をもとに、1970年と2000年の総人口を市区町村別に色分けして比較したものです。都市部では人口20万人以上のエリアが広がり、それ以外の地域では1万人未満のエリアが広がっています。30年間で人口は都市部へ集中していることがうかがえます。

図1


■事例その2

図2は1970年から2000年までの人口の増減率を市区町村別に色分けしたものです。赤色は25%以上増えた地域、緑色は25%以上減った地域を表しています。大都市の周辺地域で人口は増加していることがうかがえます。図面には高速道路と新幹線を重ね合わせていますが、人口が増加した地域は高速道路や新幹線の沿線と重なっていることがみてとれます。

図2


■事例その3

図3は関東地方の中心部を撮影した衛星データをもとに、1972年と2000年の土地の利用状況と植物の分布状況(植生活性度)を比較したものです。都心部で商業・業務用地や高層・低層住宅地が広がっていることがみてとれます。また、植物の分布は全体的に低下しており、特に都心の西部で著しく減少していることがみてとれます。

図3


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