国土交通省国土政策局国土情報課

無償・低コストでGISを導入する方法知りたい

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課題の詳細

○無償・低コストのGISにはどのようなものがあるか知りたい。

○高価なGISと低コストのGISをどのように使い分けたら良いか知りたい。

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解決に向けたポイント(解決策選択の考え方)

解決策

期待される成果・効果

1.無償・低コストGISの種類、特徴

・様々なGISを知ることで、より効果的なGISの活用方法の検討につなげられる。

2.無書・低コストGISと高価なGISの違いと使い分けを知る

・業務効率化に直結する高度な処理を可能にする高価なGISと、入門用に利用する低コストGISとの使い分けや、GISに対する十分な知識を必要とする低コストGISを知り、使い分ける。

・高価なGISとの使い分けにより、GISの費用対効果を高める。

・GIS導入に際して、初心者などがGISとはどのようなもので、どのようなことができるかを知るために、無償・低コストGISを利用することは有効と考えられる。

・業務内容に合わせたGISを選ぶことが必要であり、必ずしも高価なGISが必要とされない場合も多い。

・高価なGISは、ほとんどの場合高度の機能を有している、あるいはサポート体制が整っているなど、理由があり、その点を理解した上で、自分の団体で必要とする機能等と比較し、必要十分なGISを選択し、使いこなすことが望まれる。

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課題への対応

    1.低コストGISの種類、特徴を知る

    対応策の概要

    ・低コストGISには、それぞれ特徴があり、その特徴を知った上で使いこなすことが必要である。

    ・低コストGISで重要なことは、利用するデータの互換性である。低コストGISは機能が限定されることが多いため、既存のGISと併用することを考えた場合、標準的な形式のデータを読み書きできることが必要である。

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    実現すべき対応の具体的内容

    ・低コストGISには、以下のような種類がある。

    ①フリーソフト

    ・MANDARAは、教育目的で開発されてきたが、統計情報の処理・地図化が簡易にできる。また、Shape形式のデータやKMZ形式のデータなどに互換性があり、個人の利用として有用である。

    ・カシミール3Dは、地図ブラウザを基本に、国土地理院の数値地図などを活用して展望図などの作成などによく使われるフリーソフト。

    ・ArcExploreは、GISベンダー(Esri社)による無償ソフトで、GISデータの表示用ソフトとして開発されたものであるが、GISとはどのようなものかを知る、入門用として有用である。

    ・Quantum GIS(QGIS)は、上記二つとは異なり高度な機能を持つフリーソフトで、操作方法も複雑で、既にある程度GISの知識を持つ人向け。現在大学など研究機関が中心になって普及が図られており、既にGISを導入し、スキルのある人材が育っている地方公共団体では、検討する価値がある。

    ②低コストGIS

    ・地図太郎(東京カート社)は、重ね合わせ表示やGPSデータの利用など基本的な機能を備える低コストGISソフトの例。他ソフトとのデータの互換性もあり、現場で取得した位置情報付き写真やなどのデータの整理などに活用している例が見られる。

    ③無償/低コストで使えるWebGIS

    ・国土地理院の電子国土Webが代表的で、その他にも民間から無償で使えるWebGISが提供されている。機能が限定されるが、表示機能など業務で必要とされる機能を絞込み、活用している例も多数みられる。

    ・Google社の提供するGoogle EarthTM/ GoogleマップTMは情報の表示機能に優れている。データ交換形式のKMZ形式に対応していることから、WebGISとしての使い方をする事例も多くみられる。

    ・MapServer、Openlayerも、無償で利用できるWebGISで、地方公共団体のWebGISで利用されているケースもある。ただし、基本的にWebサーバに組み込んで利用するもので、ユーザーが単独で利用する形のものではない。

    ・その他、昭文社のMAPPLE、パスコのわが街ガイド、ドーンのGeoBase、国際航業のSonic-Webなど、民間ASPによるGISサービスが多数提供されており、公開型GISの構築などの場面で検討する価値がある。

    ④その他(スマートフォンなど)

    ・スマートフォン用の地図アプリが多数開発されており、避難所情報など公共性の高い情報を無償で提供するものもある。スマートフォンの携帯性を活かし、GPS機能とモバイル地図の現場確認への活用や、位置情報と紐づけた現地調査結果の報告等が有効と考えられる。モバイル端末と位置情報の活用は、今後ますます発展する分野であり、様々なサービス情報を収集しておくことも大切と考えられる。

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    期待される効果及び留意点

    【期待される効果】
    ・様々なGISを知ることで、より効果的なGISの活用方法の検討につなげられる。

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    関連するインデックス

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    2.低コストGISと高価なGISの違いと使い分け

    対応策の概要

    ・高価なGISを導入したにもかかわらず、その機能を生かしていない場合も見られ、地方公共団体のニーズ・利用目的、職員のGISへの理解度に見合った無理のないGISを使い分けていく。

    ・高価なGISは、高機能で製品サポートが充実している場合が多い。.

    ・高価なGISを生かすためには、製品サポートを活用して、多様な使い方・高度な使い方の情報を入手し、活用していく。

    ・一方、低コストGISは、機能が限定されていたり、製品サポートが別料金になっていたりすることもあり、こうした情報を事前に把握して検討する。

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    実現すべき対応の具体的内容

    ・庁内推進体制の中に検討チームを設置し、GISの使い分けに向けて以下の内容の検討を進める。

    ①無償・低コストGISの検討

    ・現在、市場に出回っている低コストGISについての調査を行い、地図表示などの単純な機能のみを利用する業務については低コストGISに変更する可能性を探る(具体的な低コストGISの種類は、前項の「対応策【1】低コストGISの種類、特徴を知る」参照)。

    ②データ連携の検討

    ・無償・低コストGISの持つデータ互換性を調べ、既存のGISとのデータ連携の可能性を確保しておく。データの互換性が維持されない場合、重複整備が避けられないようなこともあり得る。

    ③システム構成の検討

    ・全てを高機能なGISにする必要は無く、高度な処理ができる一部の部門に設置し、その他を無償又は低価格GISにすることにより、全体のシステム費用を削減させることもできる。

    ・また、庁内セキュリティに対応できるかについても検討する必要がある。

    ④サポート体制の検討

    ・無償・低コストGISを含む複数のGIS導入した場合のサポート体制を検討する。無償・低コストGISを利用する場合は、サポート窓口の有無の確認(サポート料金の価格などを含む)。

    ⑤効果の検証

    ・上記④システム構成の検討及び⑤サポート体制の検討結果を踏まえ、その効果とコストを検討する(「整備効果の種類と検証」参照)。

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    期待される効果及び留意点

    【期待される効果】
    ・高度な使い方をしない部署では、無償・低コストGISを利用するなどの使い分けにより、GISの費用対効果を高める。
    ・無償・低コストGISは、台数をあまり気にせず導入でき、操作も簡単なものが多いことから、GISに触れる職員を増やし、庁内のGISへの理解を広げることができる。

    【留意点】
    ・無償・低コストGISの場合は、サポート体制が無い、あるいは有料のことも多く、その場合のコストも考慮すべき。
    ・無償・低コストGISは、突然仕様が変更されたり、Web系の場合はサービスが停止されることもあり得る。

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    関連するインデックス

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