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国土情報に関する専門用語

ISO/TC211 ベクトルデータ/ラスタデータ
地理情報標準 空中写真
JPGIS ( Japan Profile for Geographic Information Standards ) オルソ化
空間データ製品仕様書 位置参照情報
UMLクラス図 メタデータ
WMS ( Web Map Server Interface ) JMP ( Japan Metadata Profile)
XML クリアリングハウス


  • ISO/TC211
     地理情報システム(GIS)の国際標準化を目的として、1994年4月に、ISO(国際標準化機構)の211番目の専門委員会としてISO/TC211(地理情報/ジオマティックス)が設置され、地理情報に関する標準の検討を進めています。
     国内意見の取りまとめのために、1995年1月に(財)日本測量調査技術協会が日本工業標準調査会(JISC)から国内審議団体としての認定を受け、ISO/TC211国内委員会および幹事会を運営しています。

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  • 地理情報標準
     地理情報標準とは、GISデータ(地理情報)を異なるシステム間で相互利用する際の互換性確保のために定められた、地理情報に関する標準(ルール)のことです。 「GISアクションプログラム2010」においても、政府の地理情報に関する標準と位置づけられており、その率先使用と普及を図ることとされています。
     元々地理情報標準は、ISO/TC211で検討されている国際標準のうち、空間データの整備等に必要な基本項目について日本語化したものです。 近年では、順次JIS(日本工業規格)化作業も実施されています。

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  • JPGIS(Japan Profile for Geographic Information Standards)
     JPGISは、正式名称を「地理情報標準プロファイル(Japan Profile for Geographic Information Standards)」といいます。膨大な規格文書の中から、必要最小限の部分だけを取り出した実用標準です。 したがって、JPGISを参照することで、地理情報標準に準拠したデータや製品仕様書をより簡単に作成することができます。
     政府のGIS計画「GISアクションプログラム2010」は、データを整備する際、原則としてJPGISに準拠する製品仕様書を作成し、それに準拠したデータを整備することを、地理空間情報全般に係る施策として掲げています。

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  • 空間データ製品仕様書
     空間データが満たすべき条件を明確化し、品質を評価するために作られる仕様書のことをいいます。空間データ製品仕様書では、空間データの内容や構造を応用スキーマとそれに付属する文書で示します。
     地理情報標準では応用スキーマとしてUMLクラス図を利用することが一般的です。

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  • UMLクラス図
     ISO/TC211では、空間データや地物のデータ構造を、UMLクラス図を用いて表現することとしています。
     UML(Unified Modeling Language)とは「統一モデリング言語」の略で、オブジェクト指向でモデリングをする際の記法の代表的なものの1つです。UMLは概念スキーマ言語の1つとして位置付けられており、基本的には箱と線による図的な表現によって記述します。UMLには9種類の表記方法があり、クラス図はそのなかの1つです。

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  • WMS(Web Map Server Interface)
     WMS とは、国際標準化機構でISO19128として規格化された、クライアント側からの要求に対して、サーバ側が地理情報を画像データとして返すために必要な情報の授受の方法を定めたものです。クライアント側は、欲しい地理情報の範囲、種類、画像のフォーマットや大きさなどを指定して要求し、サーバ側はこれに合った画像データをクライアント側に返します。
     このクライアント側からの要求方法、サーバ側からの返答方法が、この規格の中で定められています。

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  • XML
     XMLとは、HTMLよりもさらに高機能な記述言語であり、独自のタグを定義することができます。独自のタグを活用することで、単なる文書記述にとどまらずデータベース的な活用が可能となります。例えば、タグに「<X座標>」と言った項目名を定義し、その内容として特定の地物の座標値を格納することにより、独自に空間データを定義し格納すること等ができます。
     GISに関連した話題としては、XMLの形式で空間データやメタデータを作成することがあげられます。XML形式で空間データを作成するための標準として、日本ではJPGISにおいて「XMLに基づく符号化規則」を参考規格として策定しています。

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  • ベクトルデータ/ラスタデータ
     GISにおける空間データの形式は、大きく「ベクトルデータ」と「ラスタデータ」の2つに分類することができます。
     ベクトルデータとは、点・線・面などの各図形を、座標値及び座標値の列によって表現するデータのことを言います。ベクトルデータは、「ベクタデータ」とも言うことも多くあります。
     一方、ラスタデータとは、主に航空写真や衛星画像等の画像データのことをいい、画像を格子状に分割したピクセルの集合体で表現します。
     なお、国土数値情報ダウンロードサイトで提供するデータはベクトルデータであり、オルソ化空中写真ダウンロードシステムで提供する空中写真はラスタデータです。

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  • 空中写真
     飛行中の航空機などから航空カメラにより地表面を撮影した写真のことをいいます。同一地点を複数の位置から撮影することにより、地表面の3次元情報を取得することができます。

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  • オルソ化
     オルソ化とは、地形の凹凸や画像の傾きの影響を取り除く補正処理のことをいいます。空中写真のように高度な場所から撮影をすると、端の被写体にひずみが起こる場合があります。そのような写真に対してオルソ化処理を施すことで、GISを用いて地図データと重ね合わせることも可能になります。

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  • 位置参照情報
     位置参照情報とは、住所、施設名、郵便番号、行政コードなどが表す特定の位置(地点や範囲)を参照するための情報です。国土計画局では、、 街区名(○町○丁目○番)と地図上の位置座標を対応づけた街区レベル位置参照情報を整備・提供しています。これを用いることで、住所や地名の位置情報を持った様々な統計データや台帳データをGISで活用することができるようになります。

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  • メタデータ
     メタデータとは「データについての情報を記述したデータ」をいい、地理情報分野においては、空間データの所在、内容、品質、利用条件等を記述したデータのことを指します。地理情報本体とは別個に作成される、「情報を利用するために必要な情報」とも言うことができます。

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  • JMP(Japan Metadata Profile)
     JMPとは「日本版メタデータプロファイル」の略であり、国際標準化機構の地理情報に関する専門委員会(ISO/TC211)のメタデータ(ISO19115)に基づいて策定された、地理情報に関するメタデータを作成するための国内標準です。
     2007年8月現在のバージョンは「2.0」であり、情報を記述するための項目として、約70の項目が設定されています。

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  • クリアリングハウス
     地理情報分野におけるクリアリングハウスとは、地理空間データを検索するためのシステムをいいます。複数のデータベースで分散管理されている地理情報のメタデータを、ネットワークを介して横断的に検索し、空間データ(地理情報)の所在や概要を調べることができます。
     現在国内に存在する主なクリアリングハウスとして、国土交通省国土地理院、国土交通省国土計画局、東京大学空間情報科学研究センター(CSIS)が運営しているものがあります。

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国土交通省国土計画局2007