国土計画

過疎集落研究会

概要

  我が国の過疎地域においては、歴史的に地縁的な集落が形成されており、これまでは、住民が、集落単位で、生活扶助機能、生産補完機能、資源管理機能といった集落機能を発揮し、これを通じて、国土の保全や自然環境の保全、良好な景観の形成、文化の伝承等の多面的機能を果たしてきた。
  しかしながら、過疎地域のなかでも中山間地域等の条件不利の度合いが高い地域において、人口減少、高齢化の進行に伴い、集落の小規模化、高齢化が進行し、この集落機能の維持が困難になった集落が相当数出現している。
  また今後は、我が国全体で人口減少が一層進行することが見通されていることから、こうした集落が増加し、その所在地も山間地から中間地、平地へと広がることが懸念される。その結果として、国民の生活の安定が脅かされる恐れが高まるとともに、森林・農地等の資源が適切に管理・活用されない土地が拡大することとなる。
  集落機能の維持については、一義的には将来の集落機能に関する住民の判断が重要であるが、このような全国的な状況を踏まえ、国としても、住民生活の安定のために講ずべき施策について、また、中期的な視点から、こうした集落を含む中山間地域等の資源の有効活用、ひいては持続可能な地域経済を実現するための新しいビジネスモデルの創出について検討し、地方自治体とともに対応していく必要がある。
  そこで、本研究会を国土交通省に設置し、これら検討課題について多面的な議論を展開いただき、政策提言を得ることとする。

委員名簿

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