ベトナム国では、都市の生活環境の改善、水環境の改善を目的として、下水道整備を積極的に推進しています。こうしたベトナム国の取組みに対して、わが国も積極的な協力を行っているところであり、国土交通省としても、下水道分野の長期専門家を派遣するなどの技術協力を実施しています。
今般、政府や自治体がもつ官のノウハウや民間企業のもつ最先端の下水道技術を余すところなく紹介することで、今後の両国の協力関係強化を図り、本邦企業の最先端の下水道技術をベトナム国へPRすることを目的として、ベトナム国の建設大臣及びハノイ市とホーチミン市の下水道担当幹部を我が国に招聘し、意見交換等を実施しましたので、その概要をお知らせします。
(1)日程:平成22年1月30日(土)~2月4日(木)
(2)招聘者:
グエン・ホン・クアン 建設大臣
グエン・ハン・ティエン 建設省技術インフラ局長
ドァン・タィン・ロン ハノイ市建設局次長
ファン・バン・コン ハノイ市建設局下水道事業管理局長
ルン・ミン・フック ホーチミン市東西高速・水環境事業管理局長
(3)主な内容
・2/1(月) 国土交通省幹部との意見交換(前原国土交通大臣への表敬等)
現地視察(東京都 砂町水再生センター)
・2/2(火) 産学官連携による下水道セミナーの開催
・2/3(水) 神戸市訪問、現地視察(神戸市 バイオガスセンター)
・2/4(木) 日ASEAN 国際建設・環境多国間会議への参加
会談の様子
会談の様子
(1)日 程:平成22年2月1日(月)
(2)概 要:東京都下水道局砂町水再生センター、東部スラッジプラントを訪問し、
水処理施設、汚泥処理施設(汚泥濃縮機、脱水機、流動焼却炉)を視察。
汚泥炭化事業等に関する説明を受け、意見交換を行った。
概要説明
汚泥処理施設視察
(1)日 程:平成22年2月2日(火)
(2)概 要:国交省、GCUS(Japan Global Center of Urban Sanitation)との共催で、産学官連携による下水道セミナーの開催。
経済産業省、JICA、大学、民間企業20社等が参加し、本邦企業の最先端の下水道技術等のPRを行った。
クアン建設大臣冒頭挨拶
民間企業による関連技術の説明
(1)日 程:平成22年2月3日(水)
(2)概 要:神戸市石井副市長を表敬訪問後、神戸市東水環境センターを訪問。下水汚泥の資源エネルギー化の取組み事例として、
こうべバイオガス活用設備の説明を受け、意見交換を行った。
石井副市長表敬訪問
こうべバイオガス活用設備視察
(1)日 時:平成22年2月4日(木)
(2)概 要:長安 国土交通大臣政務官の開会挨拶に続き、クアン建設大臣がASEAN議長国代表として挨拶。
続く各国からの報告のセッションでは、ティエン局長から「ベトナムの都市圏における水・衛生インフラ」と題して発表があった。
クアン建設大臣による挨拶
ティエン技術インフラ局長による発表