国土交通省は、5月11日から14日にかけて海運クラブ（東京都千代田区）にて開催された第12回国際海洋設計技術会議(IMDC2015、International Marine Design Conference)を後援するとともに、海事局の大坪船舶産業課長が基調講演を行いました。

 　IMDC2015は、公益社団法人日本船舶海洋工学会が主催し、国土交通省の他、一般社団法人日本造船工業会、一般財団法人日本海事協会（ClassNK）、国立研究開発法人海上技術安全研究所の後援で開催されました。本会議は、世界的な海事関係の設計者の交流の場を設け、海洋関係の設計全般の研究を促進するために開催されるもので、1982年の英国での初開催以来、3年に1度の頻度で開催されており、日本での開催は1991年の第4回（神戸）に引き続き2回目となります。

　世界各地の大学、研究機関、造船所、設計会社などからの約180名の参加があり、基調講演では、海事局船舶産業課長が「EEDI規制及びそれに続く新規制と、これらが船舶設計に与える影響」と題し、
　　･EEDI規制を中心としたIMOにおけるCO2規制の全体像、経緯と基本思想
　　･IMOで審議中のMRV（Monitoring, Reporting、Verification ）の概要及びMRV欧州域内
　　規制の動向
　　･実海域性能評価の重要性
　　･業界がIMOでの規制を競争力強化策として前向きに捉え、CO2排出量低減の成果を
　　上げることの重要性
等について講演しました。