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水先人の1日

東京湾水先区水先人のある1日をご紹介します

前日16:00 スケジュールの決定

東京湾水先区水先人会の横浜事務所においては、日勤と夜勤の2つの勤務パターンがあり、約60人の水先人が交代で1日100~120隻の船舶の水先を行っています。日勤の場合、前日の夕方に水先人会事務所から明日の水先担当船舶に関する電話連絡があります。

6:00 出勤

水先人会事務所に出勤し、本日の作業予定、船舶動静や気象状況を確認します。また、他の水先人と情報交換を行うなどして、仕事の準備を行います。

水先艇に乗船し、パイロットステーション(※)に向かいます。約束の時間に遅れず到着できるよう、余裕を持って事務所を出発しています。

※パイロットステーション:水先人が水先要請船と合流して乗船するために設定された水域

7:30 乗船

水先を担当するコンテナ船(約66,000総トン、全長277メートル)に乗り込みます。パイロットラダー(縄梯子)やアコモデーションラダー(可動式の階段)を昇って乗船するため、転落しないよう細心の注意が必要です。

7:35 船長との情報交換

乗船後、船橋(ブリッジ)(※1)に向かい、ここまで船舶を導いてきた前任の水先人から業務を引き継ぎます(※2)。船長から船舶の性能など操船に必要な情報を入手し、水先人からは航行計画や港の状況などを船長に説明します。

※1:見張りや船舶の操縦を行うための部屋。視界を確保するため、船舶の最上部に設けられています。
※2:東京湾水先区は、以前は3つの水先区に別れており、湾の入口から港の近くまでの水先を担当する水先人(ベイパイロット)と、入出港時の水先を担当する水先人(ハーバーパイロット)が業務を分担していました。 平成19年4月の水先区統合により、それまで分担して行っていた業務を一人の水先人が行えるようになりましたが、旧水先区の免許を持つ水先人については、安全のため、就業範囲が旧水先区のみに限定されており、一定の講習を受講した上、国家試験に合格しなければ限定を解除できません。 今回お話を伺った方は限定免許をお持ちのため、主に入出港を担当されています。このため、一回の水先業務は1~2時間程(船舶の種類や大きさ、水先を行う距離などにより異なります。)と比較的短時間ですが、1日平均4~6隻の船舶を担当することになります。

7:40 航行業務開始

風雨や潮流などの自然条件を考慮し、他の船舶との衝突を避けるため的確な判断を下し、適切な進路や速力を船長にアドバイスします。

8:10 入港・接岸作業

港の入口にある防波堤の近くまでくると、タグボート(※)が支援に加わります。大型船は、狭い港内では速度が遅くなって舵が効きにくくなり、また、微妙な制御が必要となるので、タグボートを使用して、船舶の動きを制御します。港内を進み、目的の岸壁に近づくと、船舶のエンジン操作やタグボートに対する押し引きの指示が頻繁になります。
風や潮流を考慮しながら岸壁に接近し、数センチ単位で船を移動させながら安全に着岸させます。無事に港に着けることができたとき、達成感と安心感でいっぱいになります。

※タグボート:船舶や海上構造物を押したり、引き綱(ロープ)で曳いたりして動かす船舶。大型船の離着岸等の補助によく使用されます。船舶の大きさや気象条件によって異なりますが、多いときには一度に4、5隻のタグボートが使用されることもあります。

8:35 業務終了・下船

船を岸壁に係船した後、水先証明書に船長のサインをもらい、業務を終了します。船長からの感謝の言葉とともに握手を交わし、下船します。

※以降のスケジュールについては、水先要請船への乗船から下船までの時刻のみを記載しています。

9:15~10:15 2隻目の水先業務

岸壁からLNG(液化天然ガス)タンカー(約119,000総トン、全長289メートル)に乗船し、出港の水先を行います。この船の場合、4隻ものタグボートを使用するため、特に注意が必要です。港外まで水先を行い、港外から湾口までの水先を担当する後任の水先人に業務を引き継いで下船します。

10:30~12:00 3隻目の水先業務

2隻目の水先を終えた後、そのまま錨地(※)に向かい、停泊中のタンカー(約30,000総トン、全長183メートル)に乗船、入港・接岸までの水先を行います。

※錨地:船舶が錨を降ろして停泊するために設定された水域。

12:20~13:05 4隻目の水先業務

3隻目の水先を終えるとすぐに沖に向かい、パイロットステーションでコンテナ船(約14,000総トン、全長160メートル)に乗船。前任の水先人から業務を引き継ぎ、入港・接岸までの水先を行います。

17:25~18:15 5隻目の水先業務

横浜港沖のパイロットステーションでコンテナ船(約7,400総トン、全長128メートル)に乗船。入港・接岸までの水先を行います。

18:45~19:25 6隻目の水先業務

5隻目の水先を終えるとすぐに沖に向かい、パイロットステーションでコンテナ船(約52,000総トン、全長294メートル)に乗船。前任の水先人から業務を引き継ぎ、入港・接岸までの水先を行います。

20:10 業務記録の作成

水先人会事務所に戻り、本日の業務記録の作成や明日の作業スケジュール等の確認を行います。

20:40 帰宅

すべての業務を終了し、帰宅します。お疲れ様でした。

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