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水先人インタビュー 室蘭水先区水先人 勘佐 芳央さん

勘佐さんは元々海には縁がなかったそうですが、制服姿の格好良さに憧れ、船員を志望されました。商船高校を卒業後、昭和40年に海運会社に就職、大型タンカーの船長を務められるなど、27年間に渡り世界を舞台に活躍されました。 平成4年に室蘭水先区水先人となられ、現在もご活躍中です。

水先人の仕事や普段の生活についてお聞かせください。

普段どのような服装で仕事をされていますか?
第一印象は大切ですからね。船長や乗組員に悪いイメージを与えないよう、ビシッとした格好を心がけています。このため、鉱石粉や油で汚れたパイロットラダー(縄梯子)を昇降するため汚れてしまうのですが、スーツを着、ネクタイを締めて乗船しています。
水先業務をスムーズに行うために心がけていることはありますか?
はじめにいい挨拶をすることですね。例えば朝でしたら「Good morning, captain!」とか。挨拶からコミュニケーションが始まるのは、世界中どこでも同じです。また、お互いの緊張をほぐし、信頼関係を築けるよう、この街(室蘭)の案内や港の説明といった雑談をすることもあります。
外国の方が船長をされていることも多いそうですが、コミュニケーションを取る際苦労することはありますか?
今は皆さん英語が話せるので、こんなこともなくなりましたが、以前、英語が全く話せない船長に出会ったことがあります。その時は、若い三等航海士の方が片言の英語を話せたので、単語の羅列で何とかコミュニケーションを取りました。同じ人間同士なので、大抵のことは身振り手振りで伝わりますが、例えば「そろそろ錨を揚げて下さい。」といった肝心の点が伝わらなくて、ずいぶん難儀しました。
仕事中、緊張する瞬間や神経を使う場面はありますか?
冬期の突風に伴う吹雪は15分程度の短時間ですが、風速20メートル近い強風と200メートルを切る狭視界となるため大変緊張します。また、暗くなると気を使いますね。夜間に海から港(陸)側を見ると、非常に沢山の光が見えるので、船の航海灯がその中にまぎれて見分けがつきにくくなるのです。
あと、朝早く暗いときにパイロットラダーを登る時は、やはり緊張しますね。波が高い日は特にそう思います。そんな時は、無事に乗り込めた時点で仕事が半分終わったような気さえする程です。
仕事中、危険な目にあったことはありますか?
北海道ならではの経験があります。パイロットラダーに着いた雪は、一度溶けても極寒のためすぐに凍りついてしまうので、パイロットラダーを昇る際に氷で足を滑らせてしまい、腕だけで自分の体重を支える羽目になったことがあります。そのときは怖かったですね。
水先という仕事の魅力は何ですか?
水先という仕事は、船舶の種類、気象状況、時間帯、乗組員の顔ぶれなどがその都度異なり、全く同じ状況がないので、無事に船を導けたときには、その都度満足感や達成感を味わうことができます。加えて、船長に「Good job!」などと感謝の言葉をもらうと、また明日もがんばろうという気になりますね。
休日はどのように過ごされていますか?
僕は温泉が好きなんです。室蘭はそういう意味で恵まれていて、日帰りできる温泉がいくらでもあります。また、ドライブも好きなので、休みの日には100キロほど離れた温泉へドライブがてら出かけて、おいしい店で食事して帰るのを楽しみにしています。

水先人を目指す方へのメッセージをお願いします。

これからはみなさんの時代です。若い方も活躍できるようになりましたので、3級から2級、1級とステップアップして頂き、水先人として頑張って頂きたいと思います。

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