平成26年7月に策定された「新下水道ビジョン」では、地域のニーズに応じた「能動的水環境管理の実現」を中期目標として掲げています。これを受け、国土交通省では、流域別下水道整備総合計画指針と解説の大改訂(平成27年1月)、既存施設を活用した段階的高度処理の普及ガイドライン(案)の策定(平成27年7月)、下水放流水に含まれる栄養塩類の能動的管理のための運転方法に係る手順書(案)の策定(平成27年9月)を行い、これらを「三巻のバイブル」と呼び、技術ノウハウの継承、新技術の研究開発等に取り組んでいます。
これらの取組の一環として、豊かな海の象徴でもある海苔の養殖シーズンである冬期に、能動的水管理(水環境マネジメント)に係る情報やノウハウを共有し、参加者が抱える技術的課題やその解決策について議論するため、水マネウィーク(平成27年度は12月の第3週目)を設定することとしました。
水マネウィーク期間中には、毎年、水環境マネジメント技術を習得するための水マネウィンターカレッジなどを開催していきます。初年度の今年度は、段階的高度処理に先駆的に取り組んでいる埼玉県中川水循環センターにおいて、「既存ストックを活用した段階的高度処理に係るナレッジ共有会議」を、また、栄養塩の適切な管理が求められている瀬戸内海に面する兵庫県加古川下流浄化センターにおいては、「下水放流水に含まれる栄養塩類の能動的管理ナレッジ共有会議」を開催します。
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