水のある生活

水のある生活

 五月に僕の家では、水が自由に使えなくなる事件が起きました。壁の中の水道管が割れ水もれをしたのです。他の管も古くなっていたそうで、すべての水道管を取りかえました。部品が、集まって工事が始まるまで、水を使うときだけ、元栓を開き、それ以外のときは元栓を閉じ、漏水を防ぎました。
水を使っているときは、割れた管から水がもれるので、水を使う時間をできるだけ、短くしました。

 まず、お風呂では、シャワーを使わず浴そうのお湯で、短時間ですませるようにしました。トイレは、ペットボトルにためた水を適量流すことにして、一回に流す量を少なくしました。歯みがきのときは、コップに水をくみそれを使いました。洗面のときは、水を流しっぱなしにせず洗面器にためた水で洗いました。洗濯も、お風呂のお湯を使いました。

 台所では、水を無駄に使わないことと、水の汚れを減らすようにしました。料理では、大きな鍋にためておいた水を使う鍋に入れて移して使いました。野菜をゆでる時は、電子レンジを使い水を使わないようにしました。鍋や皿など汚れたものを洗う時は、シャツやタオルを切ったものでよくふきとってから洗いました。

 家族みんなで、水の無駄使いをしないように、協力して水の大切を感じた出来事でした。僕は、以前に汚れた水を、魚が住めるきれいな水にするために、たくさんの水が必要なことを本で見ました。みそ汁一杯を流すと、それをきれいな水にするためには、浴そう4.7杯分の水が必要です。天ぷら油500ミリリットルを流すと、浴そうの水は五百杯なければなりません。僕達の生活では、洗濯や掃除でも水をたくさん使い、水を汚します。
その水は、そのまま川に流すと、川に住む生物や下流の人たちの環境を悪化させることになります。だから汚れた水は、きれいにして戻してやらなくてはいけません。

 汚れた水をきれいにする方法は、下水道と浄化そうです。下水道は、僕の住んでいる都市部では、広く使われています。広い範囲の排水を集めてきて、処理場で汚れを細菌で分解させてきれいにする方法です。また、下水道のように、大きな施設が造れない地域では水洗トイレと家庭から出るすべての排水を、浄化そうで、きれいにしています。

 でも、水をきれいにする方法があっても一番大切なのは、水を無駄にしないで水を汚さないことです。川を汚す原因には、生活排水や工場排水がありますが、家庭からの生活排水のほうが、川を汚しています。一軒一軒の家庭から出される排水は、わずかですが、毎日たくさんの家庭から出される排水の量は、とても多いです。「うちだけならいいか」「めんどくさいから、」という一人ひとりの考えが、生活排水を増やし、汚した水をきれいにするために、多くの水を使うことに、なってしまうのです。

 最近、大雨で土砂くずれが多く発生しています。山に降った水を木々は、たくわえ自然のダムとなります。そこから流れ出た水を僕達は、生きるために使っています。災害が起きると、水は自由に使えなくなります。

 水の使用を制限したり、少しの量しか使えなくなることは、この間の漏水工事の間、僕の家で体験したことを考えると、とても大変です。僕の家では、あの漏水の後も、お風呂や歯みがき・洗面での節水と、お風呂のお湯を使った洗濯を、継続しています。

 水の惑星と呼ばれる地球ですが、私達が利用できる水は、地球上全体の水の量のわずか0.8%です。いくらでもあるように思える水ですが、使える量はごくわずかです。

 これからも僕達は、毎日節水や水を汚さないことに努め、水のある生活をしていけるようにしたいと思います。

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