交通ICカード一枚で世界中を旅する日を夢見る。

交通ICカード一枚で世界中を旅する日を夢見る。

 私は、交通ICカード一枚で世界中を旅する日を夢見る。

 なぜなら、今年の夏休みに家族みんなで東京ディズニーランドに行ったけど、事前に立てていた時間のとおりに行動が出来なかったからだ。その原因の一つに交通機関の乗りつぎがある。私の住んでいる場所は奈良県。自宅から、まず最初にバスに乗る。交通ICカードは導入されてはいるが、バス会社(奈良交通)とJR西日本とは一枚の定期券が発行されていない。現状では、JR乗車定期と奈良交通定期の交通ICカードの二枚を持つ必要がある。

 心待ちにしていたディズニーランドに行く日、私のお姉ちゃんが交通ICカードのバス定期券を忘れてしまった。中々、ICOCAが見つからなかった。JR西日本ICOCAは持っていたが、定期券を持っていなかったので余計なお金(乗車券)を精算することになってしまった。お姉ちゃんは後悔してお母さんも同じで後悔していた。お父さんは、あきれ顔だった。何が一番もったいないかと言えば、「時間」。とお父さんがいっていた。家族旅行が、電子カードで最初につまずいた。暑い中、乗車待ちをしている他のお客さん、運転手さんにも迷惑をかけてしまった。

 やっとJR王寺駅に着いた。ここからは、新幹線の乗車駅までの交通電子カードがあるのでスムーズに行けた。人の流れも混んでいることを考えれば順調に行った。

 東京駅に着いた。

 東京メトロ西船橋駅に行くための切符の購入が必要になった。お母さんがサイフから小銭を探す。少し時間がかかる。自動改札機を通っている人を見ると見たことのない「緑色の交通電子カード」、「銀色の交通電子カード」をもっている人がたくさんいた。やっぱりそのカードを持っている人はスムーズに進んでいた。

 もう一つ発見があった。缶ジュースを買おうとすると電子カードで購入が出来る。一枚のカードで小銭の代りが出来る。とても便利だと思った。お父さんに聞くと物を購入するとポイントが貯まる仕組もあるそうだ。ものすごく魅力に感じる。

 そこで私は交通電子カードについて調べてみた。首都圏の私鉄・地下鉄・バスで使えるPASMO(パスモ)、関西を中心に西日本や中国東海地方の私鉄・バスで使えるPiTaPa(ピタパ)。福岡市圏ではnimoca(ニモカ)。JR九州ではSUGOCA(スゴカ)、福岡市圏地下鉄の「はやかけん」が二〇〇九年にスタートする予定。まだある。札幌市圏ではJR北海道のKitaca(キタカ)が今年の秋にスタートする予定。高松市のIrucca(イルカ高松琴平電鉄)や松山市のICい~カード(伊予電鉄)など、すでにサービスが開始されているようだ。

 一枚のカードで地域内の鉄道・バスに乗ることもできるようになってきている。また、地域を超えた相互利用化も進んでいる。全国に地域会社を持つJRグループが先行して、既にSuicaとICOCA TOICAの相互利用が始まっている。東京から関西や東海地方に遊びにいった場合は、Suicaを持っていれば関西や東海のJRにそのまま乗れる訳となる。

 いろいろ調べて見ると全国の相互利用化の中心にあるのはJR東日本のSuica。全国のどこに行くにも地元の交通電子カードだけではなくSuicaを持っていくことがとても大切となってくる。

 だから私はこの交通ICカードを国と国の境を越えたものとして使うことができるようになれば、文化、ものの考え方が異なる国であっても一枚のカードで電車・バスに乗れる日が間近にせまっていると思う。その日を心待ちにしている。そのことが、時間という共通の考え方をじくとした生活を築いていく「最初の第一歩」のためのとても大切なツールと考える。

 その電子カードが出来ればどこの国でも一枚で旅が出来る。もしかすると未来の旅行は月や火星や木星にも行くことが出来るのではないか。・・・その日を心待ちにしている。その日が来れば「時間」のムダ使いもなくなり、みんな心から充実した「時間」をおくれることに違いない。

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