大臣発言(自殺対策強化月間及び新燃岳噴火に伴う土砂災害に関する避難のための参考となる雨量基準の見直しについて)
今日の閣議では、特に国土交通省関係に関することはございません。
閣議の前に自殺総合対策会議が行われまして、3月1日からいわゆる自殺対策強化月間というものを開始するということが決定されました。
この中で菅総理からは、民主党政権の中で年間3万人の自殺者数を極力減らしたいという目標を掲げており、なかなか難しいということもあるけれども、なんとかこの3月の強化月間というものの中で是非民主党政権としても自殺者を極力減らすように努力していきましょうということで、各省からそれぞれの取組内容等についても話があったところであります。
私の方からは、鉄道駅等における自殺予防に関する啓発活動を展開いたします。
具体的には、内閣府において作成した自殺予防に関するポスターの掲示について、国土交通省から鉄道事業者等に呼びかけをして全国の主要な駅等に配布することにより、周知、啓発を行い、内閣府と連携して効果的な啓発に努めたいと、こういう発言をさせていただきました。
またこの他、鉄道駅のプラットホームにおいて、駅利用者の安全性向上を図ることを目的に線路への落下を防止するいわゆるホームドアの設置を今、促進しています。
現在、国土交通省としても検討会を立ち上げてその整備促進方策を検討しているところであり、鉄道事業者にもこの件については全面的な御協力を頂きながら、より一層整備促進を図っていきたいと、このような報告をさせていただきました。
過日も報告をさせていただきましたが、目白駅の点字ブロックについては、できるだけそういう事故が起こらないような対策ということで、点字ブロックの張り替えが22日に終わったということであります。
近々、私もその駅に行って確認をしたいと思いますが、いずれにしても国土交通省としても鉄道事故がより減るように努力をしていきたいということでございます。
それからもう一つの皆さんに対する御報告でございますが、新燃岳、いわゆる霧島山の噴火に伴う土砂災害に関する雨量基準の見直しということについて、御報告を申し上げたいと思います。
従来は、避難の参考となる雨量基準を時間雨量4mmと定めておりました。
これは、三宅島での土石流の発生というものをベースに基準として雨量を4mmと定めたところでありますが、去る2月27日から28日にかけて従前の雨量基準を超える降雨を観測し、土石流が発生が確認されなかったことから、今回の雨量状況と現地の状況等を踏まえて、雨量基準を時間雨量10mmに引き上げることにいたしました。
この見直しによって、現地の状況に即した警戒避難体制が構築され、住民の避難がより適切に行われるものと考えております。
今後とも、現地の状況をよく調査し、必要に応じて、雨量基準の見直しを行い、適切な警戒避難体制を支援してまいりたいと考えております。
この避難のための参考となる雨量基準の見直しについては、現地の方々とお話をした上でこのように基準の見直しをさせていただいたところでございます。