国土審議会第6回半島振興対策部会議事概要.

国土審議会第6回半島振興対策部会議事概要.

1.日時 平成25年6月21日(金)10:00~12:00

2.場所 国土交通省国土政策局会議室(中央合同庁舎第2号館11階)

3.出席者 安島部会長、沖委員、原田委員、岡部特別委員、鈴木特別委員、田中特別委員、中嶋特別委員、野口特別委員、和歌山県若林地域振興局長(仁坂特別委員の代理)
        国土交通省 渡延審議官、長崎地方振興課長、金子半島振興室長

4.議事
  半島振興対策実施地域の現況、半島振興計画の進捗状況の評価等について、事務局より説明が行われた後、半島振興施策の評価等について議論がなされた。
  主な議論の概要は以下のとおり。

 ・ 施策の評価の中で、半島地域において困難性がなお存在するという意見が見られる以上、その克服を手助けすることは国の責務。
 ・ 評価の中で、整備が進んでもなお充足していないという回答が見られるが、自地域以外が今後さらに発展することにより相対的格差が広がるのではないかといった将来に対する不安が、その背景にあるように感じられる。
 ・ 南海トラフの巨大地震等による津波被害という問題がある。近年、従来以上に深刻な被害予測等も公表され、地域では、海沿いの主要道路のリダンダンシーの確保などが課題となっている。
 ・ 医療・福祉や情報通信など生活に密着している分野の格差を克服したいという意識は、地域の中には強い。
 ・ 他の条件不利地域には見られない半島地域の特徴としては、海との関係性が挙げられるのではないか。半島地域における水産業の状況なども検証するべき。
 ・ 半島地域の良さを積極的に評価する指標があると良い。難しいかもしれないが検討してみるべき。また、半島地域の良さを伸ばしているような先進事例についてもしっかりフォローする必要がある。
 ・ 都会的な水準を目指しながら「国土の均衡ある発展」を志向するという、従来の半島振興の価値観を見直す必要がある。今後の振興の方向性の中には、半島地域で過ごすことの「幸福感」が高まるような方策の推進をきちんと位置付けるべき。
 ・ 今後の振興の方向性を考える際には、長期・短期と時間軸を分けて考えるべき。人口減少が進む中で、将来的に地域で維持困難になることが予想されるようなハード整備を促進することが、長い目で見て本当に振興なのかについては検討が必要。
 ・ 若者の中には、ローカルな空間で過ごす時間に「豊かさ」を感じるといった人もおり、価値観は多様化している。古臭いと思われている半島の資源を若者の新しい感覚で地域外に発信し半島の新たな「文化景」を見せる試みを進めて、半島地域の魅力の発信力を高めるべき。

(速報のため、事後修正の可能性があります。)

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