スカイマーク株式会社及びPeach・Aviation株式会社からの混雑空港運航許可申請に係る審議(第2回)

スカイマーク株式会社からの混雑空港(成田国際空港)運航許可申請及びPeach・Aviation株式会社からの混雑空港(関西国際空港)運航許可申請に係る審議(第2回)

1.日 時:平成23年10月4日 10時35分~11時55分

2.場 所:国土交通省 2号館14階 運輸審議会審議室

3.出席者
  <委 員>
   大屋則之(会長)、上野文雄(会長代理)、廻洋子、保田眞紀子、島村勝巳、松田英三 

  <国土交通省>
   航  空  局:篠原航空ネットワーク部長、久保田航空事業課長ほか  
   事案処理職員:杉山運輸審議会審理室調査官

4.議事概要
○ 航空局がスカイマーク株式会社からの混雑空港(成田国際空港)運航許可申請及びPeach・Aviation株式会社からの混雑空港(関西国際空港)運航許可申請の内容等について、航空法第107条の3第3項に規定する許可基準に適合するかという観点を中心に説明した。

〔共通〕
○ 運輸審議会委員からは、[1]混雑空港の発着調整基準を決める要因、[2]管制は航空の安全上重要であるが、最近の不祥事等を踏まえ、航空局としてどのように考えているのか。また、その際、管制官個人の問題だけでなく組織としての管理・監督の問題として捉えるべき。組織の体質改善には長期間を要するので、しっかりと取り組む必要がある、[3]機材の効率的運用に伴うトラブル時等の欠航リスクの増大、[4]運賃の低下は、航空法第107条の3第3項第2号の「競争の促進」に含まれるのか等についての質問・指摘があった。
 これに対し、航空局からは、[1]管制上の制約により決定される、[2]現在、有識者による検討委員会で議論して頂いているところであるが、管制の技術面での問題ではなく、情報管理、遵法精神という技術面以前のコンプライアンスの問題。管理・監督の点も含め、近く検討委員会の中間取りまとめがなされるので、これを踏まえしっかりと取り組む、[3]機材の効率的運用によるコスト削減も重要であるが、欠航・遅延の多発は利用者からの信頼を低下させることになるので、市場での評価の中で事業者として判断することになる、[4]競争が促進され運賃が低下するということも含めて「競争の促進」であると考えている等の回答を得た。

〔スカイマーク株式会社からの申請について〕
○ 運輸審議会委員からは、[1]成田国際空港への整備スタッフの常駐、[2]社内における安全優先の明確化等、[3]安全面の取組みに関する監査による確認等についての質問・指摘があった。
 これに対し、航空局からは、[1]整備スタッフが常駐する、[2]安全優先を安全方針の中で明確化し、幹部による安全プロモーション活動や報告者の表彰制度創設等を行っている、[3]高頻度かつ厳正に安全監査を実施し、安全面の取組みが実行されていることを確認しており、継続的な取組みについても、引き続き安全監査の中で厳しくチェックしていく等の回答を得た。

〔Peach・Aviation株式会社からの申請について〕
○ 運輸審議会委員からは、[1]旅客取扱業務等の二次委託先の安全性等のチェック、[2]運航安全部門の人材、[3]航空券の販売方法等についての質問・指摘があった。
 これに対し、航空局からは、[1]運航開始までの実地検査の際に、二次委託先の管理についてもチェックする、[2]運航安全部門は3分の1を出資している全日空出身者を中心に体制を構築している、[3]web上での販売が中心となるが、他の販売チャンネルについても検討していると聞いている等の回答を得た。


(注)事案処理職員とは、運輸審議会一般規則第7条の2の規定に基づき、運輸審議会の指名を受け、指定された事案を処理する国土交通省職員のことである。

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