議事概要

東日本旅客鉄道株式会社及び西日本旅客鉄道株式会社からの鉄道の特別急行料金の上限設定認可申請事案に係る審議(第1回)

1.日 時:平成26年10月7日(火) 10時30分~12時05分

2.場 所:国土交通省 2号館14階 運輸審議会審議室

3.出席者:
<委 員>
 上野文雄(会長)、鷹箸有宇壽(会長代理)、保田眞紀子、松田英三、河野康子、根本敏則

<国土交通省>
 鉄道局:澤井鉄道サービス政策室長ほか
 事案処理職員:運輸審議会審理室 若林室長、林調査官、長島主査

4.議事概要:
○ 鉄道局が東日本旅客鉄道(株)及び西日本旅客鉄道(株)からの鉄道の特別急行料金の上限設定認可申請について説明した。

○ 運輸審議会委員からは、
 [1] JR西日本が収支率を77.3%と厳しく設定している理由
 [2] JR東日本管内の既存の特急料金をそのまま適用した場合、及び、九州、山陽新幹線のように両社の特急料金を合算した場合との比較
 [3] 2社跨り区間について650~1300円上乗せしている理由
 [4] 両社は需要を別々に積算しているのか。
 [5] 金沢延伸により既存の東京・長野間の需要も増えると思うが、その増収分は収支率に反映されているのか。
 [6] 延伸区間の施設貸付料と当該路線の収支との関係
 [7] 自由に運賃設定できる航空会社との競争について、どのような対策を考えているか。
等についての指摘・質問があった。

 これに対し、鉄道局からは、
 [1] 詳細は今後両社にヒアリングしていくが、JR西日本は今後金沢以西に路線を延伸する予定であるため、将来を見据えての料金設定であると考える。
 [2] 3パターンの特急料金の比較について、次回審議時に説明する。
 [3] 両社にヒアリングの上、次回審議時に説明する。
 [4] 片方のエリアのみに係る需要はその中だけで積算していると考える。詳細は次回審議時に説明する。
 [5] 東北新幹線の青森延伸の際には、既存路線の増収分は反映させている。両社に確認の上、次回審議時に説明する。
 [6] 貸付料はJRにとってニュートラルとなるよう設定。基本的な考え方を整理して次回審議時に説明する。
 [7] 実際に適用される料金は届出制であり、事業者が柔軟に設定できる。事実、東京・大阪間で航空との競争があるのぞみは、認可された上限料金より千円くらい低い料金を届け出ている。
等の回答を得た。


(注) 事案処理職員とは、運輸審議会一般規則第7条の2の規定に基づき、運輸審議会の指名を受け、指定された事案を処理する国土交通省職員のことである。

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