大臣会見

金子大臣会見要旨

2008年12月19日(金) 10:00 ~ 10:15
国土交通省会見室
金子一義 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議は、当省に関係するものでは政令が2件、「民間都市開発の推進に関する特別措置法施行令の一部を改正する政令」と、「都市再生特別措置法施行令の一部を改正する政令」の決定がございました。本日は、閣議前に「経済対策閣僚会議」及び「地域活性化統合本部会合」が開催され、出席をしました。閣議案件以外で私から2件ご報告があります。国土交通省では、来年1月14日から16日に、G8や中国・インド等の主要国や関係国際機関を日本にお招きして、「交通分野における地球環境・エネルギーに関する大臣会合」を主催することとしています。本会合では、気候変動や大気汚染の問題について、交通分野における今後の取組みの方向を打ち出したいと思っています。次に、整備新幹線につきまして、16日の政府・与党ワーキンググループにおける合意事項を受けて、本日朝、着工調整費9億円を追加要求しました。 以上2件については、会見終了後に事務方から詳細説明をさせて頂きます。私からは以上です。

質疑応答

(問)道路特定財源から社会保障費を600億円充てるということを与党で合意された訳ですけれども、ご感想等がありましたらお願いします。
(答)道路特定財源一般財源化に伴って、道路財源を道路以外に何に使うんだということの観点が1つと、これは福田内閣。もう一つは、地方に1兆円を一般財源化に際して渡すと、地方に使いやすくするとう観点が1つ。この2点を考えながら解決していくということが大事だったと思います。一方で、重量税、自動車諸税、暫定税率といった自動車の関係の納税者の理解という部分を得ていくというもう一つの要因がありましたけれども、その3つの要件を満たしていき、そして最後に何よりも、一方で地方で真に必要な道路を造って欲しい、造るための安定的な財源を確保したいという要請、これに応えられるものになったのではないかと思っています。

(問)分権の関係で仙台の合同庁舎は現段階でストップしている訳ですが、来年についても新しい庁舎整備の要求があると思いますが、来年度予算にはどのように臨まれるのかご見解をお願いします。
(答)来年度予算は要求をさせて頂きます。来年の1月から3月に掛けてこの分権に関する行程表を作っていくということをやろうとしていますから、来年度要求をさせて頂いて、行程表を見ながら実際にどうするかということについては検討していくと。ただし、仙台については当面発注を取り止めます。これはある意味、政府の全体のテーマでもありますので、この点について閣議でも閣僚懇談会で話をさせて頂き、政府見解として官房長官も「それでいいですね」と言うことで今日お話しをさせて頂いたところです。

(問)予算はある程度要求に沿って付けるが、執行については行程表を見ながらということですか。
(答)そうです。

(問)庁舎の問題ですが、仙台は当面見合わせると仰っていましたが、その他との区別というか、何故仙台だけそのような扱いになって、その他の要求はするということになるのかという部分はどう違うのでしょうか。
(答)仙台は統廃合の関係のある庁舎なのです。他の庁舎に比べて。額も少し大きいです。もう一つ、長崎が当面見合わせる場所、額が大きいということ。

(問)確認ですが、長崎も仙台と同じ取扱いをするということですか。
(答)そうです。

(問)凍結というのは、あくまでも予算は計上するが、というお話しで宜しいですね。
(答)はい。

(問)600億円の社会保障に廻す件ですが、先程大臣も道路以外にしばりをどうするか、地方の1兆円の配分をどうするか、納税者の理解をどう得るか、地方の道路整備要請をどう答えるかとの4つの命題に答える中で、納税者の理解というところで今日600億円の理解は得られるのかなという気もするのですが、如何ですか。
(答)道路は概ね1兆円切り出した内で概ね8千億円を道路に向けるということでもありますし、地方に必要な道路は造る枠組みはそれなりに出来たということでユーザーにご理解頂けるようにしていきたいと思います。

(問)整備新幹線ですが、改めて着工調整費9億円の追加要求に至ったご感想等お願いします。
(答)昨年は残念ながら、全く断念ということでありましたが、今年は21年末を目途に認可という目標、そして工事箇所ももう御存じの通りここに行くということで、箇所も絞られたということで、いよいよコスト計算も具体的にやる状況が出て来たものですから、大きく前進したと思っております。

(問)この件で、着工調整費は当然5条件を満たした上での執行ということになり、これまでは5条件を満たしてから予算計上するルールでやってきたと思うのですが、5条件を満たさない中で、執行できるという確約のない中で予算を計上する根拠、理由はどういうところでしょうか。
(答)5条件を満たさなければ、認可しない、そこは変わりません。

(問)そこは承知しているのですけれども、使えるかどうか分からない予算を盛る訳ですよね。その狙い、その根拠というのは何でしょうか。
(答)大きく前進させると。しかし、5条件を満たさなければ、認可しませんから、そこへ踏み込んだと。

(問)そうすると意気込みの表現なのでしょうか。
(答)意気込みだけではなくてそれなりの見通しがあります。

(問)川辺川、大戸川という懸案になっているダム事業に関連しては予算の中ではどのようにされていますか。
(答)川辺川は従来のダムの事業ではなくなります。しかし、五木村の再建を見放すことはないと申し上げた記憶があるのですけれども、再建に向けて予算を付けていきます。要求しております。未だ額は分かりません。大戸川については未だ滋賀県議会の決着もついていないということで整備計画から外れません。執行はどういうふうにするのか、各県の、特に滋賀県の対応が終わって正式にお申し出があってからまた対応することになると思います。予算要求は、ちょっと数値は分かりませんけれども、それなりにしています。

(問)整備新幹線の9億円ですが、3箇所未着工区間があるかと思うのですが、内訳はあるのでしょうか。
(答)後で事務方が説明してくれるようです。

(問)3区間全てに配慮されているということですか。
(答)その通りです。

(問)リニアですが、これで整備新幹線が何とかまとまって、昨日も次官が「大臣も今年年内にと仰っているので事実上年内というと来週だね」と仰っていたのですが、調査指示は。
(答)来週です。

(問)来週いつ頃ですか。真ん中辺りですか。
(答)その辺りの目途で。

(問)暮れの仕事納めの日ということはないですよね。
(答)クリスマスプレゼント位に間に合えばいいかなと。

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