大臣会見

金子大臣会見要旨

2009年1月30日(金) 9:40 ~ 9:53
参議院議員食堂前
金子一義 大臣

閣議・閣僚懇

(大臣)本日の閣議では、我が省に関係するものはありませんでした。私の方からは以上です。

質疑応答

(問)ソマリア沖の海賊問題ですが、海上自衛隊が派遣されますが、派遣に向けて国交省の課題はどのような点だとお考えでしょうか。
(答)第一義的に海上保安庁がその任に当たるということです。特に司法行為ということになると海上保安庁がありますし、また、エスコートという方向で日本関係船舶というものを守っていこうという方向で議論されていますので、海事局の中に対策室を作ると、ここで日本船舶運航に関する情報あるいは申請を受け付けるというようなことも行うこととしています。ただ、具体的に何処まで行うのかについては、昨日の次官会見でもお話しがあったようですが、私はやるからには中途半端に、単に受付や申請だけであとは知らないという話では無いようなものにしておく必要があると。何れにしてもその後法律を作るということもあるので、それを踏まえて海事局の中で対策室の機能を模索しておいて欲しいという指示をしています。

(問)関連ですが、一部報道で海自と海保の共同訓練計画が検討に入ったとの報道がありましたが、その辺の内容について教えて下さい。
(答)私は聞いていません。

(問)広島県福山市の鞆の浦の件ですが、地元市長も大臣の方に直接要請に来られたと伺いましたが、現状の計画では認可は難しいという受け止めを大臣はなさっているということでしょうか。
(答)一昨日来られました。知事にお話した内容、市長からは市民の状況、市の状況を伺いました。その上で、知事にも話をした大事な歴史をどうやったら守れるのか、大事な文化財をどうやったらきちんと守れるのか、考えて欲しいと。市長には、10万人の反対の人達と会わない、交渉する余地はないという話をしている限り駄目だと、突破口を作ってくれという話をしました。

(問)計画の変更を求めるという考えでもあるのでしょうか。
(答)計画は色々と、木の橋を造るとか、非常に規模を縮小する等のようなことは知事の段階で色々と工夫をして頂いているようです。これは市よりも県がやっていらっしゃると。ですから、それは当然前提というか選択肢の1つとしてあるのだろうと思います。それと同時に計画が変わればそれだけで済むかというのではなくて、10万人の反対の皆さんと会うつもりもない等のような話でどうするのだということです。

(問)それに対して福山市長から何かありましたか。要するに住民合意をもう少し取り付けてくれということですか。
(答)住民同意ではなく、国民同意です。  

(問)要するに住民だけではなく国民全体の問題という、その景観の大切さについては。
(答)住民はやってくれと。これは私もよく分かっています。住民の方は道路が狭い、下水道の整備もなかなか出来ない、通学路も今苦労していると。そういった状況はやはり住民の方は非常に不便を被っていらっしゃる。どんどん外にも出て行ってしまっている。この問題は、一方でやはりよく考えてあげなければいけない問題だと。そこはお互いに共有した上でやっている話です。

(問)お会いになったのは昨日ですか、一昨日ですか。
(答)一昨日です。

(問)見直しを求めるということで宜しいでしょうか。
(答)国民の同意を取り付けてくれよということです。その過程で見直しも当然あるのだろうと思います。これは口にはしませんけれども。

(問)年度末までまもなく60日を迎えるのですが、 先月23日に閣議決定された日切れ法案について、繋ぎ法案の必要性について大臣のご所見を聞かせてください。
(答)今、党で議論して頂いているようです。私のところだけではありませんので、全体としてどうするのかという議論をして頂いていますので、そちらに委ねています。各省単独の話ではないので。

(問)今日、日本航空がバイオ燃料でデモフライトを行うというのがあるのですが、運輸業界における環境に対する取組みについて改めてどのようにご評価されるのかお伺いしたいのですが。
(答)この前、世界の交通大臣会合が東京で行われ、各国の運輸大臣にお出で頂いてこの問題をやりました。海の問題、空の問題。海がIMO、空がICAOという国際機関がありますけれども、ここでもこの話が出ました。何れにしても、その会合では航空機によるCO2排出は運輸が担っている部分では相対的に低い、これはICAOという国際機関の報告なのですが。そういう報告はさることながら、やはりバイオ燃料を使った優しいフライトというものにシンボリカルに取り組まれていることは良いことだと思います。

(問)昨日総理が退職公務員の「わたり」を認めないという答弁をされましたが、これについてのご所見をお願いします。
(答)官房副長官の漆間さんもその後の記者会見で、もうちょっと、折角総理がああいう風に言っておられるのなら歩調を合わせて欲しいです。堂々と「総理はあのようにいっても、政令は直しません」と言って、そんな感じの報道をされてはやはりちょっと印象として良くない。彼としては間違ったことを言っている訳ではないのだけど、総理があのような答弁をされたので官邸としてどういう対応をするのかということについて少し歩調を合わせてもらいたいのですが、どうも官邸、役人と政治家がもの凄く距離があるような発言に受け取られたのは残念だと思います。

(問)大臣ご自身は政令を撤回するべきだとお考えですか。
(答)朝令暮改というのがありますので、政令撤回するにしても時期はあるのだと思います。総理の答弁というのは重いですから現実にこれで申請が出来ないでしょう。各省庁でこれを申請して来るところは事実上無くなりますよ。十分だと思います。

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