大臣会見

金子大臣会見要旨

2009年2月13日(金) 9:25 ~ 9:40
参議院議員食堂
金子一義 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議では当省に関係するものはありませんでした。私から特にご報告するものはありません。

質疑応答

(問)昨日新潟県の泉田知事が整備新幹線の資材高騰等による負担増について負担の拒否という旨の発言がありましたが、ご所見をお願い致します。
(答)県民にどのように説明するのかということについて、きちんと資料を提供して説明をしてくれということでしたので、鉄道局には直ぐに丁寧にご説明をするよう指示をしました。今の分担割合で応じて頂きたいということも併せて申し上げました。余談ですが、本日の閣僚懇談会の後でこの話についてこういった理由で泉田知事が言っておられるということについて報告をしておきました。もとより、急に言った訳でもありません。事務的には積み上げて来ている話ですが、泉田知事までなかなか上がらなかったのかもしれません。大阪府知事がこれに符合しているということもありました。地方自治体の直轄負担金のあり方ということが、特に地方財政の負担が厳しくなってきた中でこの問題は色々とこれから出て来るかもしれないということで、地方分権委員会の3次勧告、財源の話ですが、これとも絡んで国と地方のあり方という中でこの見直しというのをどのような形で、いくつか選択肢はありますが、いずれ見直しをしていかなければならない状況に来ているのかなという感じはします。

(問)昨日ですが、小泉元総理が麻生総理に郵政民営化問題等での発言に対して批判をされましたが、大臣はどのように思いますか。
(答)コメントのしようがありません。郵政民営化について小泉さんが仰るのは分かりますが、定額給付金まで言ってくれるなよと、これは。小泉さんは少し一歩踏み込み過ぎてしまって、党としてまとめている話ですから。ここはやはりコメントのしようがありません。

(問)総理の発言のぶれというのがよく指摘されますが、それについては如何ですか。
(答)私が言うまでもないでしょう。

(問)私が言うまでもないというのは、総理の発言にぶれがあるということですか。
(答)ぶれがあると言うよりは、仰らなくても良いことを言ってしまったなと。そういう意味です。

(問)ちなみに郵政民営化についてはどの部分のことなのですか。
(答)「郵政民営化は当初反対だった」と。閣僚たるもの言わないものですよ。

(問)小泉さんが踏み込み過ぎだというのは、もう総理ではないし政界引退を表明している立場でそこまで仰るのは言い過ぎだということですか。
(答)定額給付金については、党内で賛否両論ある中でまとめてきた訳です。それを振り出しに戻すような話は、小泉さんも辞める辞めないに拘わらず仰るべきではないと思います。

(問)ただ、小泉さんが一人で仰っているのではなく、それに賛同する皆様もまた勢い付いてしまう、その状況については如何ですか。
(答)困ったものですね。

(問)大臣ご自身は郵政の4分社化の体制見直しについて、どのようにお考えですか。
(答)これは今年見直しです。中谷さんのところでチームを作ってやっていますから、そこに任せています。山口俊一さんがいくつか見直しのポイントを言っていましたけれども、「あなたがやるとバイアスがあるから止めておけよ」と言って止めさせた経緯があります。

(問)先程、直轄負担金について見直しをするという発言がありましたが、今の大臣のお考えはどのような方向ですか。
(答)これは、まだ具体的なアイデアはまだありません。基本的に優先順位を地方自治体で付けてもらうことが何よりも大事になってくると思います。道路のように地方自治体が我慢すれば良いものと、新幹線のように連続しているもの、繋がっているもの、新潟県が負担を遅らせることによって工事が遅れて、石川-富山が遅れるといったような、そういう関係のあるものとはそれぞれ違いがあると思いますので、負担のあり方についてもそういうものも含めて考える。それから、昔の地方道路整備臨時交付金もそうですが、地方財政の厳しいところには国の負担率を上げるという考え方を既に組み込んであるものもあります。今の新幹線はそうはなっていません。そういうように本当に財政の厳しいところに対してどう対応するかとういうことも選択肢としてあるだろうと。ただ、ベースは地元の優先順位、どこから手を付けていくか、国も地方も優先順位を付けるということが一番大事だと思います。

(問)優先順位というところで見れば、橋下知事の言っていることはまだ分かるのですが、新潟県は自分が新幹線造ってくれと言って3分の1負担を認めてきた経緯がある訳で、そこら辺で議論がこういう形で出て来るのは若干違和感があるのですが、その辺如何ですか。
(答)新潟県は上越新幹線が出来ちゃってますからね。何れにしても扱いは大阪とはちょっと違う。大阪と同じ、大阪が応援団という表現がちょっとありましたけど、これとは違うと思います。

(問)大臣自身が閣僚懇談会で報告されたのは、閣僚懇談会の後で報告したのですか。
(答)閣僚懇談会の中でです。

(問)それは皆さんにということですか。
(答)はい。

(問)それに対して何かご意見はあったのでしょうか。
(答)いいえ、ありません。総理もうんうんと頷いて、鳩山さんもそれに近いことを昨日の参議院本会議で言っていたのではないでしょうか。

(問)小泉さんの発言に戻りますが、小泉さんの発言を受けて本日の閣議や閣僚懇談会等で閣僚の間で何かお話しされたことはありますか。
(答)全くありませんでした。

(問)先程大臣ご自身のお気持ちとして麻生総理のぶれについてご発言がありましたが、閣僚の一員として総理に直接忠告なりアドバイスされたことはあるのでしょうか。
(答)畏れ多くて総理にアドバイス等出来ません。

(問)テレビ等でしか拝見出来ませんが、様子を見ていると最近少し痩せ始めたというか、元気がないようなご様子ですがどうでしょうか。
(答)あまり痩せているという感じはしません。寧ろ元気になってこられたのではないですか。

(問)別件ですが、静岡県が静岡空港の就航を巡って6社8路線来年6月に入る形になりますが、日本航空の福岡線に限って支援策を、それもかなり分厚い支援策を講じるということを決めたのですが、かなり業界の中でも不公平ではないかという批判が上がっているのですが、それについてご所見といいますかお考えをお願いします。他では滅多にないことなのですが。
(答)相当需要が見込まれているということですかね。

(問)いや、需要が見込まれない、新幹線との競合が激しく尚かつ1日3便も飛ばすと、静岡-福岡間で「7割の席が埋まらなかったらあとは買い取るよ」と、「そしたら俺だって航空会社作ってやろうかな」という話になりますが、他の路線には支援は全く無いと、それはちょっと酷いのではないかなと誰がどう見ても思うのですが。
(答)航空会社がその路線の需要動向を判断して、経営を勘案して経営判断したのだろうということで、それ以上は伺っていないのだけれども、航空局長に聞いてみて下さい。

(問)鞆の浦の件について、昨日、住民訴訟が結審したのですが、判決は春頃だと思われるのですが、それまでに国交省として埋め立て免許の認可を出す可能性はあるのでしょうか。
(答)今の計画とは違う、知事には、反対をされている方々、地元住民じゃなくて住民外でも反対をされている方々に対して、もう少し働きかけてそして働きかけるためには「鞆の浦の今の資産をどうやって良いものにしていくかというプランがあるはずだよな」と、そういうものを作って反対している人達にも提示をすることによって、前へ進めることを考えて下さいよということを申し上げています。知事は「ちょっと一工夫をします」と昨年言って頂いているものですから、それが来るまでは結審しただけで「はいはい」と言う訳にはいかないと思っています。

(問)大臣は鞆の浦に行かれる予定は。
(答)行きたいですね。どっかで予算委員会から離してくれれば行きたいなと思っていますが。

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