大臣会見

金子大臣会見要旨

2009年4月28日(火) 8:48 ~ 9:00
衆議院 議員食堂
金子 一義 大臣

閣議・閣僚懇

 本日は、記者会見前に「第3回 緊急雇用・経済対策実施本部会合」が開催されて出席いたしました。閣議案件で当省に関係するものはございませんでしたが、閣議案件以外で私から1件ご報告があります。豚インフルエンザ対策でございますが、先程政府の対策本部が設置されました。これに併せて国土交通省でも対策本部を設置しました。
政府の対策本部は今日の昼に会合を開きます。それから、政府の対策本部における方針も踏まえまして検疫体制の強化、あるいは渡航情報を適切に反映した旅行業者への周知等について局長・課長級レベルでの具体的な詰めをするように指示いたしました。これに加えて、閣僚懇談会で、WHOは各国の交通手段は途絶えさせないという方針のようでありますが、一方、我が国で行き交う航空機、あるいは港湾、空港を絞るべきではないか、もっともメキシコは成田だけでありますので問題ないのですが、港湾について絞るべきではないかというご議論がありました。それからメキシコだけではなくアメリカから入ってくる船もどうするのかという問題も投げかけられました。これも事務方に指示して今日の昼の政府対策本部までに中間報告をしてもらおうと思っております。私からは以上です。

質疑応答

(問)豚インフルエンザについて、今ご説明頂きましたが、他に国土交通省としては今後どのような対応が考えられますでしょうか。
(答)水際対策が一番大事なことでありますので、飛行機で言えば、外に出てしまう前に機内で状況を把握するということで、飛行場を出る前に飛行機の中で到着したお客様方にシートを書いてもらうとか、状況を報告してもらうとかという水際作戦が一番大事だと思っております。それから、当然でありますけれども、旅行会社は自粛を決めているようですが、そういう情報を連絡し合うということも我々にとって大事だと思っています。

(問)機内対策についてメキシコの直行便についてはやろうということは決めているようですが、アメリカやカナダ便についても行うのかどうかについては如何ですか。
(答)検疫官がなかなか全国にいないのだそうです。ですから、便を絞ってということをやらないと検疫官が対応出来ないと。しかし、アメリカのフライトはかなり多いですから、空港を絞れるかどうか事務方に検討してもらいたい。メキシコについては成田1港ですので心配ないです。

(問)取り敢えず機内での検疫というか、シートを書いてもらったりするのはメキシコからの便だけということですか。
(答)取り敢えずそうです。しかしそれをアメリカ便まで広げるかどうかについて検討してもらっています。

(問)昼までに。
(答)はい。

(問)元々の計画では4空港に集約するとなっていましたが、対象となる便は元々4空港以外ないのですが集約は実際に実施されるのでしょうか。手続きとして。
(答)メキシコは心配ない訳でしょ。

(問)アメリカ、カナダは発生国ですが。
(答)発生国という意味でね。検疫がいないものですから4空港にということ。それについて先程申し上げていること。

(問)それ以上に空港を絞るということは。
(答)それはありません。4空港に絞るという意味。検疫官がいるのは、対応出来るのはそこまでという厚労省の意見ですから、それに対応出来るように出来るのかどうかということです。

(問)SARSの時のような機内消毒の実施は選択肢に入っているのですか。
(答)今の段階ではまだそこまで検討していないのですが、発生が確認されるとそういう状況は起こってくるかもしれません。

(問)旅行業界の情報の周知徹底について今のところメキシコだけですが、米国、カナダ等は入っているのでしょうか。
(答)今のところ入っていないです。

(問)船の港は1つですか。
(答)私が聞いているのは3港湾です。横浜、神戸、関門。

(問)アメリカ便等に対しても機内でのチェックみたいのをやっていくと、検疫の時間が長くなって航空便の遅れや運用時間の延長等も想定した政府のガイドラインにはなっているのですが、運航についての影響というのは。
(答)それも含めて、今日午前中にアメリカ便も含めてやれるのかどうか。検疫についても事前検疫をやるということについて事務方に指示してお昼までに対応しようということです。メキシコはやると。

(問)3港湾というのは、アメリカの客船や貨物船も全部含めてですか。
(答)人でしょう。

(問)3つの港に絞ることはもう決めたと。
(答)大体それはそういう方向と。

(問)改めてですが、水際で食い止めるとのご決意があれば教えて下さい。
(答)これは総理も水際で何とか止められるように、あらゆる智恵を絞って欲しいという総理の決意が今日出ましたので、そういったことでやれることはやっていきたいと思っています。

(問)想定されることで恐縮ですが、仮に国内で発症者が出た場合、新型インフルエンザ対策として国土交通省はこれまでに鉄道機関で1メートル間隔で乗車するように等試験的なものを実施しており最終報告に近づいてきていますが、そうして今試験的にやっているものは今後発症者が出た場合等は実施の方向に持って行くというお考えはあるのでしょうか。
(答)ごめんなさい。今正直に言ってそこまでやるのかどうか分かりません。申し訳ありませんが、昼の政府対策本部までに事務方にはそういった話も併せて検討してもらおうと思っています。

(問)メキシコ便の運航自粛という事態になった場合は、帰国出来ない在留邦人等の帰国支援についてもこれからお考えになるのでしょうか。
(答)WHOは「取り敢えずは便は止めるな、国際ルートは絶つな」ということのようです。ただ、もし更に広まってそういったことになった場合は何らかの方法を考えないと当然いけないのだと思います。

(問)現時点で自粛を要請することまではお考えでないと。
(答)今はありません。

(問)各国の交通分野における大臣等との連携のようなことは何か今後模索されることはあるのでしょうか。 
(答)今のところ、やるとすれば航空でしょう。今の段階では具体的にどうこうするということは考えていません。しかし、必要が出てくる可能性が無いわけではないと思います。

(問)明日からゴールデンウィークに入りますが、ゴールデンウィークに入る直前になってそういったことになったことについてのご感想をお願いします。  
(答)ゴールデンウィークとは直接関係ないと思いますが、海外に行かれる日本人は多いです、当然ですが。ですから、お帰りになる時の状況は万全に備えておかなければならないし、そういう覚悟、可能性を持ってお出かけして頂かなければならない訳ですから、これはそれぞれそういった可能性があるということを皆様用意して頂きたいし、帰りについては万全を期すようにして行きたいと思います。我々閣僚は何時でも対応出来るよう待機です。

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