(問)政権の円滑な移行ということで民主党から官邸に申し入れがありました。新型インフルエンザ対策ですとか、災害対策ですとか国土交通省に関係の深い事項も含まれていますが、大臣から国土交通省への指示があればお聞かせください。
(答)昨日、官房長官から私宛に必要に応じた協力要請がありました。事務次官、官房長には伝えさせて頂いたところです。
(問)特段、個別の事項についてこのような対応をしなさいというような指示は大臣から国土交通省にはないということですか。
(答)しておりません。
(問)昨日、谷口次官が八ッ場ダムの入札を延期するということを表明されましたが、これについてのご所感を頂けますでしょうか。
(答)先週の記者会見で事務方が検討をしているというご報告をさせて頂きましたが、予定された発注を当面延期するという結論を得たと聞いています。ダムの必要性については、前回私自身の考え方はご説明をさせて頂きましたけれども、後は民主党の新大臣、或いは執行部がそれをどう判断されるか、マニフェストであれだけ主張されてますからそれなりの対応はされると思いますけれども、それ以上のコメントはありません。
(問)首班指名が16日に行われる見通しですが、大臣は誰の名前を書くと言いますか、自民党の総裁選が16日より後ということで・・・。
(答)首班指名はこれからです。
(問)八ッ場ダムについてですが、民主党がマニフェストで主張しているのでそれなりの対応をされると思うというお話しでしたが、それはなかなか現実的には工事は難しいのではないかというご認識はお持ちなのでしょうか。
(答)前回その必要性については私は必要性を申し上げました。ですから本当に止めてしまっていいのかということ、或いは1都5県の知事達が、或いは現場の人達はその必要性を訴えていますので、そういうものをこれから新内閣で当然踏まえて検討するのだと思っています。
(問)民主党が小沢代表代行を幹事長に起用すると昨日鳩山代表が示しましたが、小沢幹事長起用についてご所見をお願いします。
(答)これは全く他党の人事ですからコメントありません。豪腕を持ってこられたなという感じはします。
(問)国土交通大臣というポストについて考えをお聞かせ頂きたいのですが、公共事業というものを付ける強大な権力を持っているのが国交大臣のポストだと私自身思っています。それについていろいろあるのでしょうけど高速道路等そういったものを自分の選挙区に付ける際には慎重にやっていかないといけないと思っていますが、今回の補正予算で付いた4車線化について大臣は適切だったかどうかご所見を頂けますか。
(答)国幹会議の議論を経てやって頂いていますので、適切な手続きを踏んでやっているという認識です。
(問)国幹会議で2時間で議論が決まりましたが、あれは適切だったと思われますか。
(答)国幹会議の総括は既にその後の予算委員会等々でも十分野党の皆さんからも質疑があったところでありますから、国会の場でしっかり議論されている、そして了解されていることです。国幹会議のメンバーは自民党だけではありません。野党の皆さんも入ってご了解されていますから、そういう意味では適切な手続きを得ているかと思います。
(問)その官製談合に関してなんですけども、水門談合のときに国土交通省が公正取引委員会から官製談合防止法に基づく改善要求を受けたときは、冬柴大臣はその即日、公正取引委員会から指摘を受けた当日ですね、大臣給与の返納というのを行っております。今回6月にありました公用車を巡る官製談合の談合指摘の際には幹部の責任というのは一切無かった訳ですけども、監督責任というものはですね。それについて次の政権に委ねるのか、或いはご自身の給与返納なりの一応のけじめをつけた上で政権交代を迎えられるのか、そのお考えをお聞かせください。
(答)ケースによってそれぞれ状況が違います。本件においては当初内部でそういう話があって調査を進めていったところで、公正取引委員会からオーバーテイク、オーバールールされてると。こういう経緯をご存じかどうか知りませんが、公正取引委員会から官製談合、或いはヤミ専従と関わるということで、その実態を報告するように今求められている。そして、官製談合、ヤミ専従の方は第一次調査が終わりましたけども、第三者委員会を作って改めて調査をする。責任がどこにあるのかというのも公正取引委員会ではよく分からないという報告になっておりますので、きちんと調べて、報告を求められている経緯があるという、つまりそれぞれ案件が違うということです。
(問)その改善要求を受けたということだけをもって、大臣給与返納を冬柴さんがした訳ではなくして、今回はちょっとケースが違うということですか。
(答)大臣も役所関係の人も北海道開発庁自身も調査をきちんと得てから考えます。