大臣会見

前原大臣会見要旨

2010年2月26日(金) 8:44 ~ 8:55     
院内・内閣記者会3     
前原誠司 大臣

閣議・閣僚懇

私の方からひとつ発言をさせて頂きます。
社会資本整備審議会、交通政策審議会及び国土審議会の委員の改選についてでございます。
今般、政権交代を機に、省内において設置をされております各種審議会・会議の委員等の見直しを進めているところでありまして、その一環として、社会資本整備審議会、交通政策審議会及び国土審議会の委員に関しましても見直しを行うことといたしました。
具体的には、中立・公正な視点、専門家としての識見・知見等を勘案し、総合的に判断をして、最適な人選を行うことといたしました。
その結果として、今回、社会資本整備審議会は10名、交通政策審議会は2名、国土審議会は9名の委員に新たにご就任を頂くということになりました。
詳しくは、後で配らせて頂きます。
私の方からは以上です。

質疑応答

(問)一部報道で、ゴールデンウィークに訪米されるという報道がありましたけれども事実確認と、どういった目的で訪米されるのかという点をお願いします。
(答)計画をしております。
ただ、国会がどういう状況になるかということがあるのでまだ未確定でありますが、そういう計画は持っております。
私は国会議員になって16年になりますけれども、ほぼ毎年ゴールデンウィークには訪米をしておりました。
今回も、勿論、国土交通大臣でありますので国土交通行政、或いは高速鉄道等の売り込み、またトヨタの問題も今ありましてゴールデンウィーク頃にはどうなっているかわかりませんけれども、日米同盟関係というのは日本の外交、安全保障の核でありますし、またお互いが切磋琢磨して経済のシナジー効果というものを発揮していかなくてはいけません。
そのための自由市場のいわゆる確保というものも大事なことだと思いますので、広範にわたって色々な方々とお話をさせて頂きたいと考えております。

(問)普天間問題の関係でもどなたかに会われるのですか。
(答)沖縄担当大臣ではありますけれども、交渉する当事者ではありませんので、もう少し大きな外交安全保障、グローバル社会における日米同盟関係の役割といった観点での議論はするかもしれませんが、普天間の代替施設というピンポイントの具体的なテーマについては、これは官房長官のところでやられている話でありますので私が関与することはございません。

(問)オリンピックですが、今日浅田真央選手が金メダルをとれるかどうか、その辺は如何でしょうか。
(答)先日のショートプログラムもビデオで見ましたけれども、19歳であれだけの大舞台で、しかも世界が注視をし日本の期待を一心に背負ってよくあそこまでの演技が出来るなと思って感心をいたしました。
勿論、一番良い色のメダルを期待はしておりますけれども、平常心で実力を出し切って頂ければおのずと結果はついて来るのではないかと思います。
浅田選手のみならず、鈴木選手、安藤選手、皆さんがんばっていただきたいなと思います。

(問)審議会の話ですが、政権交代を機にと仰いました。
自民党政権時代の人選にはどのような問題があったのですか。
(答)問題があったというよりは、一言で言えば御用学者的な方は排除したいという思いが一般論としてあります。
どの方がということは申し上げません。
自民党政権下でも立派な方が審議会のメンバーでもおられましたので、そういう意味においては、政権に対しても厳しくものを言って下さる方というもの、しかし大きな方向性としては、国益そして日本の今後のあり方というものをしっかりと考えて下さる知見、見識を持った方を選びたいと思っておりますし、今回も選ばせていただいたつもりでございます。

(問)政権発足以来、審議会は事実上休眠状態と言ったら言い過ぎかもしれませんが、ほぼ止まっている状態になっていたわけですが、今回入れ替わることによって今後は活発に活動していこうという方針になるのですか。
(答)はい。特に国幹会議を廃止をいたします。
その意味ではこういった既存の審議会の比重というものが私はかなり大きくなるのではないかと思っておりますので、新たに選ばれた方々にはより大きな期待を持っておりますので、色々とご協力いただければありがたいと考えております。

(問)普天間について昨日北澤防衛大臣が、国民新党案をベースにと発言をされましたが、報道ベースだとしても陸上500メートルその他分散案という案をどのように評価していらっしゃいますか。
(答)官房長官を中心にやられることでありますので、私が中身について言及をすることは差し控えたいと思いますが、ただ日米同盟関係、そして海兵隊の役割ということを考えた場合、これからの主力ヘリはオスプレイになるわけでありまして、その場合は滑走路は1,300から1,500メートル位はいるのではないかと思っております。
勿論そういうことは百も承知で運用については防衛省が責任を持ってやっておられると思いますが、色々な議論の中でおのずと日米が合意できる案というのが固まってくるのではないかと思いますし、あまり日米が具体的な相談をする前に、具体の地名やあるいはその計画案が外に出るということは、私はあまり好ましいことではないのではないかと思っております。

(問)宇高航路の関係ですが、今日連絡協議会が始まりますが、おそらく今後、公共交通と高速道路の関係で、公共交通に及ぶ影響をどうしていくかの試金石になるかと思いますが、その辺りも含めて例えばどういう案を国交省として提示していくことになるのですか。
(答)まだ、つまびらかにここで申し上げるわけにはいきませんが、いくつかの案を今日からの連絡協議会でお示しをすることになろうかと思います。
あとは2社がどういう意図を持って望まれるのか、また自治体がどれだけの協力が出来るのか、そういったところをお互い話合いながら、それほど時間はありませんけれども協議を重ねていただいて結論を出していただけるものと期待をしております。
 あまり質問は今日はないみたいですね。昨日の羽田空港の濃霧の話でありますけれども、私は羽田空港の24時間国際空港拠点化というものをやっていきたいと、特に今年の10月から第4滑走路が供用開始になりますので、30.3万回から最大限44.7万回というものに拡大をしていくわけであります。
昨日ご迷惑を掛けた皆さん方には心からお詫びを申し上げたいと思いますが、過去20年間、航空局が調べてくれましたけれどもああいうことは1回もなかったということで、極めて稀な事例だと思っております。
また日本の空港においては霧が発生した場合においても電波で離発着が出来るとこういう仕組みがあるそうであります。
私も今回学んだわけでありますけれども、後で皆さん方にもお渡しをしますが、地上装置、計器着陸装置、ILSというのですけれども、それでカテゴリー1)が能力が最も低くて、勿論有視界よりは上ですけれども、カテゴリー2)、カテゴリー3)というものでどんどん上がっていくということで、カテゴリー1)だと滑走路視距離が550メートル、カテゴリー2)が350メートル、カテゴリー3)のaだと200メートル、カテゴリー3)のbだと100メートル、これくらいしか見えなくても離発着が出来るということで、今ちなみに羽田空港はカテゴリー2)なんですね。
カテゴリー3)のbの空港は釧路、熊本、成田、中部、広島。
カテゴリー3)のaが青森空港。カテゴリー2)が羽田と関空ということで、この羽田については順次このカテゴリー3)に上げていくということで濃霧になってもしっかりと離発着が出来るように、ただ昨日くらいの濃霧だとカテゴリー3)に上げても無理だそうです。
従って20年に渡って経験がないということでありますので、昨日ご迷惑をかけたことについては、国民の皆さん方、利用客の皆さんに申し訳ないと思っておりますが、こういった改善もしていきたいとこのように考えております。

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