大臣会見

大畠大臣会見要旨

2011年8月23日(火) 10:15 ~ 10:40
国土交通省会見室
大畠章宏 大臣

閣議・閣僚懇

(問)民主党の代表選についてですけれども、小沢元代表の党員資格停止処分の見直しについてお尋ねいたします。
海江田経産大臣は処分の見直しを示唆する一方で、前原元外務大臣は現執行部の判断を尊重すべきとするなど代表選の争点の一つとなる公算が大きいと思われます。
この点について大臣の受け止めをお願いいたします。
(答)今回の民主党代表選挙は、単に民主党の代表を選ぶというだけではなく、日本国の総理大臣を選ぶという大きな意味合いを持っているわけであります。
現在、国民の皆さんが新総理に何を期待しているかということを考えますと、東日本大震災で被災された方々、あるいは被災された地域の復旧・復興、原子力発電所の事故に対してどのような形で政府が取り組むのか、さらには円高ということ、そして電力不足で非常に厳しい状況に立たされている企業の関係をどうするのかということが最大のことであります。
今御質問の点については、国民の皆様は果たしてどういう方針を出すかということにおいて新総理を選ぶということになるかどうかでありますが、私としましては今国民の皆様が期待しているのは、党が二分していろいろと論議を呼ぶということではなく、党の心を1つにして、党全体から信頼される新代表が選ばれ、そして自由民主党や公明党とも信頼関係を結び、もちろんのこと国民からも信頼される新総理の誕生を求めているものと考えております。
今御指摘を賜りましたけれども、その件について、どういう形にするかということについては、私は今、国土交通大臣を拝命しておりますので、私としてはできるだけ党全体が1つになるという観点から判断をして進めていただきたいと考えているところであります。

(問)東北道の高速無料開放の問題についてお尋ねいたします。
昨日開かれました「高速道路のあり方検討有識者会議」で報告された資料でございますけれども、開始から2か月経ったわけでが、トラックがUターンして乗り直すという問題については、これまで報道されていた常磐道だけではなく、東北道、磐越道でも行われていたということが明らかになりました。
2か月経ってこういう結果が示されたということについて大臣の率直な御感想をお尋ねいたします。
(答)以前の記者会見のときに、いわゆる裏技と称する形が行われることは想定しなかったのかという御質問をいただきました。
私としては大変残念な形でこの制度が悪用されているということについて、再三に渡り、この制度の本来の趣旨を踏まえていただきたいと申し上げましたが、それが是正されずに今日に至っていることは大変残念であります。
同時に、そういうことでこのUターンを繰り返されている地域の方々は、大変大きな迷惑を被っているという状況を踏まえれば、私としては8月末をもって中止をするということを決断せざるを得ないという感じを持っています。
昨日、高速道路のあり方検討有識者委員会の先生方にもこのことについて率直に報告を申し上げましたし、今日、明日と、党の部門会議の皆さんにも報告をさせていただくわけであります。
いずれにしても、おおよそこの2か月間の間、被災地の被災された方々の支援という意味で、いろいろと裏技と称することにも使われてしまいましたが、ある意味で、この復旧・復興の一つのきっかけ、そしてまた、その地域の復旧・復興への一つの基盤になったのではないかと考えております。
この間の状況についてはよく分析をしながら、これからどうあるべきかということの参考にさせていただきたいと思います。

(問)大臣がおっしゃったとおり、本来のトラックの無料開放の目的というものは、東北地方の復旧・復興の支援だったわけですけれども、これを打ち切るとなりますと、東北の復旧・復興に対する影響が何か生じないのか、それともこれはもう役割を終えたという御判断なのか、その点に関してはいかがでしょう。
(答)この件については、いろいろと調べさせていただきましたが、東北地方、いわゆる被災県関係の方々は被災証明、あるいは罹災証明というものを受けておりますので、そういう意味では、そういうものを利用しながら継続されますから、この復旧・復興に大きな影響が出るとは考えておりませんが、9月以降、どういう影響が出るのかについてもよく分析をさせていただきたいと思っております。

(問)9月以降の高速道路の無料化についてですが、一部報道では、無料化対象区間で全車種を対象にして措置をしたいという報道がなされていますが、この点については大臣の御見解はいかがでしょうか。
(答)これはシステムを変更することが必要になりますが、システム変更には約2か月間かかるということであります。
御指摘のように、全車種を対象として今、検討を進めておりますが、それをベースに第3次補正予算で、予算が確保されましたら、その時点からシステム変更に着手しまして、今度は、無料化した区間のみ無料化になると、乗った所から降りる所まで無料化になるということではなくて、例えば、水戸のインターチェンジから東北方面へ走行した距離のみ無料化すると、このような形でシステム変更することができます。
そういう意味では、今御指摘のように、全車種を対象として、無料化区間のみを走行した部分だけ無料化するという形で、システム変更をすることが可能でありますので、そのようなことを前提に第3次補正予算を組みたいと考えているところであります。

(問)高速道路の無料開放ですが、冒頭、正式に国民に説明するのは、また後日ということでしたが、いつを想定されているのでしょうか。
(答)明日の夕方、決定して、それを発表したいと思っています。

(問)会見をされるのでしょうか。
(答)会見を行います。私か副大臣になるかと思います。

(問)当初は今日を予定されていたのがずれ込んだのは、何かあったのでしょうか。
(答)党との関係で、党の方々にもきちんと説明して、御意見をいただいた上で正式決定しようということにしたわけであります。

(問)党の中では今回の方針について、反発の声はあるのでしょうか。
(答)反発するとかという話ではなく、私共としてはできるだけ党の部門会議の幹部の方や、あるいは部門会議の皆さんの御意見を十分踏まえて決断したい、言ってみますと「万機公論に決すべし」ということで、与党の皆さんのお話を伺いながら最終決断をしたいということであります。

(問)前原大臣が出馬を表明されました代表選に対して、大臣はどのように受け止められていますか。
(答)前原さんは私も良く存じ上げている政治家の方であります。
非常に有能でありますし、今、日本の国は内外共に非常に厳しい状況に立たされておりますから、我と思わん胆力を持つ方が立候補されるということは、私は良いのではないかと考えております。

ページの先頭に戻る