大臣会見

大畠大臣会見要旨

2011年5月27日(金) 8:51 ~ 8:58
参・本会議場 中庭側廊下
大畠章宏 大臣

閣議・閣僚懇

閣議後の記者会見を始めさせていただきます。
私の方から2点ございます。
1つは、本日の閣議でも御了解をたまわりましたが、明日、明後日の2日間、韓国にまいりまして、日中韓観光大臣会合に出席をいたします。
この日中韓観光大臣会合は以前から計画されていたものでありますが、当初、大震災の復旧・復興ということからどうするかということを考えておりましたが、この際出席をさせていただきまして、福島の原子力発電所の事故の現状、そして日本国内における放射線レベルの状況について、事実関係をベースに正確にお伝えするということが非常に大事だと考えまして、出席をして皆様方にお伝えをしたいと思います。
その際、この原子力事故の現状について、私の方からも報告をいたしますが、経済産業省にも同行いただきまして、現在の状況について経済産業省からも報告をしていただくということで、今回出張することとさせていただきました。
 もう1つは、第8回総合海洋政策本部会合が今日の閣議の前に行われまして、低潮線保全基本計画について平成22年度の進捗状況を報告するとともに、海洋保護区の設定について本部に報告をして御了承をたまわりました。
各府省と連携して、世界で第6位の非常に広大な海域を適切に管理していきたいと考えているところであります。
以上2点、御報告申し上げます。

質疑応答

(問)リニア中央新幹線の建設指示について、いつ頃出されるおつもりなのかということと、建設指示が出されれば具体的な建設へのプロセスに入るわけですが、一部反対する声もある中であえて御決断されるということですが、リニア中央新幹線の役割と大臣がリニアに賭ける期待についてお聞かせ願います。
(答)本日、中央新幹線の建設の指示の文書を事務方からJR東海に交付したいと考えているところであります。
場所など詳細につきましては、事務方から別途御報告をさせていただきたいと思います。
それから、この課題については、いろいろな御意見を頂いていることは事実であり、国土交通委員会でも質疑がございました。
回の大震災の対応に全力を挙げれば良いのではないか、リニアについては少しトーンを落としてという御意見もございました。
大震災で日本国内はなんとなく未来に対する期待というものが少し薄れているわけでありますが、私としては、このリニアを前に進めることによって、日本の未来に対する展望と言いますか、夢と言いますか、そういうものを指し示す一つの事業としては大変大事だろうと思っておりまして、そういうことから前に一歩進めることにしたということでございます。

(問)整備新幹線については一部未着工の区間も残っているのですが、こうした未着工区間についての現在の検討状況と今後の対応方針について教えてください。
(答)この整備新幹線の未着工区間についてどうするかということにつきましても、国土交通委員会の質疑の中で申し上げさせていただいておりますが、国土交通省として、2050年、2100年とか先を見て仕事をしようと。
今日の大震災の対応ということも本当に大事な仕事でありますが、同時に、私たち国土交通省は、国民の皆さんのまさに命と暮らしを守るということと同時に、その国の基盤というものを造る仕事をしているわけであります。
そういう意味で、将来を展望して、2050年、あるいは2100年に、どのような日本の地域社会を支える交通網、鉄道や道路を含めた交通のネットワークをどうするのかということをしっかりと踏まえて、いろいろな施策を行うことが必要でありますから、そういう観点から、この未着工区間も含めて、一つの展望というものを、あるいはビジョンというものを持ちながら前に進めることが必要だと思います。
そういう意味で、国土交通委員会でも答弁させていただいておりますけれども、そういう未来を展望してのビジョンを打ち出す、その中に整備新幹線のこれからの道筋を明らかにしていきたいと考えているところです。

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