大臣会見

前田大臣会見要旨

2012年3月23日(金) 10:01 ~ 10:11
国土交通省会見室
前田武志 大臣

閣議・閣僚懇

特殊会社の長の人事についてですが、本日の閣議で、新関西国際空港株式会社の代表権を有する社長について御了解を頂きました。
この人事は、正式には本日開催される創立総会で決定される予定であります。

質疑応答

(問)地価公示が発表されましたが、被災地では高台の地域を中心に地価が高騰するなどしておりまして、防災集団移転などに影響が出てくるおそれもありますが、国交省としてはどのような対応を考えていらっしゃいますでしょうか。
(答)もちろん異常な高騰については、しっかりそれに対応できるスキームがあるわけですが、今回の地価公示で、移転先になりそうな地域で著しい上昇を示した地点は、調べたところございません。
それから、土地取引の監視のための措置として、国土交通省では、法務省から土地取引の登記情報の提供を受けて、岩手県、宮城県、福島県及び仙台市に対して、当該情報を提供しているところですが、今のところ、投機的な土地取引に係る具体的な情報は得られておりません。
かつてのバブルの頃に国土利用計画法等を改正してスキームを作ってありますので、万が一にもそういうことがあれば、対応できるようになっております。
いずれにしろ、地方公共団体と密接な連携を図りながら、土地取引動向に対して注視をしつつ、適正な土地利用の確保を図ってまいります。
新聞等で報道されておりました60%上昇などということは、お聞きしておりますと、もともと区画整理を行い、良い住宅地になっていて、ただし、当初区画整理をして売り出したものがまだ空いていて、当初価格より随分下落していて、しかし、今回こういう状況の中で、そこが非常に優良な宅地として評価されて、元の価格に戻った程度だと聞いております。

(問)東北の高速道路無料化についてですが、これから東北観光博を盛り上げようというときに、政策全体としては平仄が合わないように思うのですが。
(答)無料化については、一応3月31日をもって終了する、要するに、24年度予算には計上されていないわけです。
第3次補正予算で特別に計上して、去年の12月1日から継続して実施してきたという事情がございます。
一方で、原発事故による避難者の支援については、強制的な避難を余儀なくされている警戒区域等が依然として指定されているわけでございますから、このような状況を踏まえて、現行の措置の見直しを行った上で継続をするということになりました。
これはもちろん、NEXCOなどがしっかり受け止めて対応してくれているということです。
それから東北観光のことですが、現状では休日の割引はあるわけですが、御指摘のように、せっかく東北観光博をキックオフして始まったところですから、NEXCO東日本において、4月から10月までの土日・祝日については東北地方の乗り放題パスを販売することにしようということで、今、最後の詰めを行ってくれていると承知しております。

(問)関空新会社の件でお伺いします。
新年度から新たな段階に入ってくると思われますが、関西には神戸空港という地方空港があり、これからも航空需要のパイを広げるためにも3空港一体での運用の方向性なども課題になると思いますが、大臣としてのお考えをお願いします。
(答)経緯から申し上げると、一番最初は、関西国際空港と伊丹空港と神戸空港を含めて議論がされたという経緯は聞いております。
結果的には、あらゆる関係者との間の調整の上、関空と伊丹との統合ということで、関西の航空需要の喚起を図ろうということなったと承知しております。

(問)あくまでも神戸空港は、地方空港であるという認識でしょうか。
(答)そういうことです。
地方空港は地方空港としていろいなメニューを作って、振興と言いますか、航空需要の開発などを全国各空港で行っていて、成功事例も出てきております。
神戸などは、ある意味あれだけのヒンターランドがあるので、そういう意味では地方空港としてのいろいろな需要拡大に貢献していただけると思います。
多分、相互作用でウインウインになると思います。

(問)新潟県上越市の地すべりの件ですが、今後の新たな技術的な支援ですとか財政的な支援で御検討されているものがあればお願いします。
(答)すでにテックフォースや土木研究所なども現地に入り対応しておりますので、そういう意味では技術的な対応ということはかなりなされてきているものと思います。
今朝確かめたわけではないのですが、地すべりそのものも大分落ち着いてきているというか、1日に何メートルも滑っていたものが小さくなってきたと聞いております。
水抜きなどの結果がどうなっているのか最近の状況は把握しておりませんが、何とか危険な状況を防御するように行っていただいていると承知をしております。

(問)関空会社の新社長に対する御感想及び期待されていることについてお願いします。
(答)コンセッションという、空港の管理運営権を出して関空と伊丹と統合して新会社を経営していただくわけですから、経営手腕というものに大きな期待をしております。
特にこれだけ大きな規模のコンセッションは初めてではないでしょうか。
関西経済界でも非常に評価の高い経営者でありますし、銀行におられて、主に法人部門だとか経営などの我々が一番期待する分野のことについても非常に詳しい方ではないかなと期待しております。

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