大臣会見

前田大臣会見要旨

2012年4月27日(金) 10:49 ~ 11:00
国土交通省会見室
前田武志 大臣

閣議・閣僚懇

本日の閣議案件で、国土交通省関係はございません。

質疑応答

(問)昨日、小沢元代表が無罪判決ということで、大臣の受け止めをお聞かせください。
(答)良かったなと思います。
これで党もノーサイドにして一致結束して頑張っていきたいと思います。

(問)党員資格停止処分がどうなるのかという話もありますが、この辺何か、大臣としてのお考えはありますか。
(答)これは党がお決めになることで、当然こういった結果ですから、党員資格停止は解除になると思います。
そうなって然るべきだと思います。
なにしろ、民主党政権を実現するについて、大きな功労を果たしてこられた方ですから。
また党が一体となって、政権の責任を果たせるように頑張っていただきたいと思います。

(問)一部報道で高速道路会社の複数社の内いくつかについて、社長交代があるという記事が出ていましたが、検討されているのかどうかについてお聞かせください。
(答)正式に聞いているわけではありませんが、最終的には6月末の株主総会で決まるということになっています。
要するに評価委員会等で評価することから始まって、いろいろなプロセスがあるわけです。
その長いプロセスがこれから始まるかどうかの段階ですので、まだまだ内容については承知しておりません。

(問)高速道路会社の経営自体について、大臣はどうお考えになっていますか。
(答)まだ言うべき立場ではございません。
長いプロセスがあって最終的に決めるわけですから、予見を与えるようなことは、私は一切申し上げません。

(問)整備新幹線の件で一つお伺いしたいのですが、長崎に関して、今、フリーゲージトレインを導入するということで計画されていますが、フリーゲージトレイン自体が90年代からずっと開発をしてきて、まだいろいろと課題が技術的にたくさん残っていると思いますが、早ければ10年後の開業に、はたして間に合うのかどうか、その辺の現状や見通しをお聞かせ願えないでしょうか。
(答)専門的な内容については承知しておりませんが、随分進化してきたと聞いています。
詳しくは事務方に確かめてください。

(問)高速道路会社の関係ですが、先ほどプロセスということを話されていましたが、平成23年度の1年間を通して、高速道路会社の運営努力、経営努力についてはどうお考えでしょうか。
(答)私もそこまで分析結果の報告等を克明に聞いているわけではございませんので、そのプロセスの中としては、私としてきちんと承知しなければいけないような所をこれからしっかり受け止めさせていただきたいと思います。

(問)今回の報道もあるとは思いますが、大臣として道路会社側に、もしくは国交省側に指示をしていくというお考えはありますか。
(答)そのプロセスは非常に客観的に法令に基づいて成されている訳ですから、その法律に従って大臣としてしっかり判断しないといけないときには判断するとこういうことです。
まだその時点ではないということです。

(問)昨日、石巻と大船渡の視察にいかれたと思いますが、そこでいろいろ御覧になったことを通じて、今後について何か得られたことなどをお願いします。
(答)一つは、仙石線、石巻と仙台の間の中で東松島市という、自衛隊の基地があるところが随分壊滅的にやられたわけです。
あそこのJRが現状維持は無理なのです。
私はその現場を昨日見てきたのです。
しかし、その関係者の方々、JR東日本も含めて、自治体であったり関係者がすっと協議を続けて合意に至ってくれた。
そして27年度までに街の移転、山側に高台移転をして、その中で新しい都市鉄道も駅も含めて路線を造り出していく。
非常に御努力を頂いた結果、やはり石巻と仙台の間にできるだけ早くJRが通じるというのは復興の大きな希望になりますから、そういう意味では関係者の皆様の御努力に敬意を表したいし、ちょっと明るい話題であったと思っています。
その現地を見た後、石巻にも行って参りました。
喜んでおられました。
それから石巻のまちづくりが非常に現実的な考え方で、地元のNPOといいますか株式会社なのですが、地元に街づくりまんぼうという会社がありまして、そこが中心になって自らまちづくりの計画を作っているのです。
あそこは随分古い歴史を持っている街で、かつては北上川沿いに米が全部あそこに集積されて、そして貞山などを通じて銚子へ持ってきて、利根川を遡って江戸川経由で江戸に持ってきて、最盛期は江戸の米の半分があそこから送られてというくらい歴史的に大きな役割を演じてきた街です。
その街が壊滅的にやられた、その中でも古い街が意外と、やはり良い所を選んでいるんですね、港に近い所なのですが、全滅したというわけではなく残っているのです。
そこを中心にコンパクトシティをもう1度、自分たちで造り上げようと非常に意欲的に取り組んでおられたので現場も見せていただいたし、是非、国交省としてもできるだけの応援をしたいということも話し合いの中で申し上げてまいりました。
あと三陸の大船渡市を見てまいりました。
ここもあの辺りの拠点になるわけですが、大変な被害を受けている所です。
ここでも、一言で言うと、環境未来都市的な考え方で取り組みをされているのです。
災害公営住宅などは、あの辺りは材木の集散地ですから、地元の材木などを使って木造の公営住宅をやっていこうというようなことも含めて、そういう低炭素まちづくりというようなことを先験的にやろうとしていて、これもまた非常に勇気付けられました。

(問)御存じのように、ミャンマーは、アウン・サン・スーチー女史が選挙に出て、新たな自由化の道をたどっています。
各国の支援に続いて、全日空も定期便を飛ばすということですが、他に車、新幹線、バスなど国交省関係の中でもそういう動きが出てくると思うのですが、大臣はベトナムにもおられた経験から、どういうふうになっていけばいいと思われますか。
(答)テイン・セイン大統領がこの間来られました。
ミャンマーのトップが来られたのは28年ぶりだとお聞きました。
ここはバイの2国間の会談、そして更にはディナーもありまして、私は最後まで総理と御一緒させていただきましたが、非常に打ち解けた間で、いろいろな議論がありました。
今、御指摘のようなことですが、できるだけの支援を行いましょうと、総理も力強くおっしゃってまして、お互いに協力し合って行っていこうと。
その中で、今、2、3御指摘がありましたが、鉄道については現実的にはまずはヤンゴンと言いますか、旧ラングン、大都市圏ですが、7、800万人おられるのでしょうか、そういう所の公共交通大量輸送、都市交通と言いますか、そういったことについて、非常に何とか早く整備したいということで、できるだけの協力をしようということです。
一挙に新幹線というような段階ではないのだろうと思います。
合わせて、イラワジ川のデルタ地帯、日本と似ているのですが、日本は台風、向うはサイクロンで、十何万人も亡くなるような大変な被害もあったのです。
こういったことについては、日本の知見で、とにかく洪水防御と言いますか、災害防御、避難といったことを含めて、是非御支援したいというような話もありました。

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