大臣会見

羽田大臣会見要旨

2012年10月16日(火) 11:33 ~ 11:39
国土交通省会見室
羽田 雄一郎 大臣

閣議・閣僚懇

本日の閣議案件について、私の方からは特にございません。

質疑応答

(問)先週国土交通省から、地震時等に著しく危険な密集市街地が全国に5745haあるというようなことが発表されましたが、それに対する大臣の所感と、今後の地区の解消に向けた対応についてお願いします。
(答)地震時等に大規模な火災の発生のおそれがある密集市街地の整備改善を進めることは、国民の生命・財産を守る上で極めて重要な課題と認識しているところです。
このため、昨年3月に閣議決定いたしました住生活基本計画において、地震時等に著しく危険な密集市街地を平成32年までにおおむね解消することを目標といたしております。
密集市街地の早期解消を図るためには、延焼を遮断する効果のある道路等の整備に加え、避難路の確保、老朽建築物の除却・建替などの対策を併せて行うことが重要であります。
これら対策に取り組む地方公共団体に対しまして、社会資本整備総合交付金による支援や、先進事例のノウハウの周知などを行うことにより、連携した取り組みを進めていきたいと思っております。

(問)先週IMFの国際会議がありまして、かなり観光についての期待というものが官民共にあったわけですが、それについての成果についてどのように見ていらっしゃるかということと、もう一つは下期の観光についての、外国人観光客の誘致について、中国の問題が出てきていますが、どういうふうに見ていらっしゃるのかお願いします。
(答)世界最大規模の国際会議であるIMF・世銀総会の機会は、観光立国を目指す我が国にとって絶好の機会であり、国土交通省といたしましても、東京・丸の内での日本のお祭りパレードの開催など我が国の魅力を発信したところであります。
その他にも、丸ビルの中で全国の10団体による、地方特産品の試飲・試食・展示や、伝統工芸の実演なども行っていたただいたところであり、我が国の魅力の発信をさせていただきました。
参加者は計7万3千人位と聞いております。
震災後落ち込んだ訪日客の回復に向けては、世界に対して日本の復興と魅力が大きく発信されたものと考えております。
今年度下半期の外客誘致については、中国市場について、現在の情勢が続けば厳しくなる懸念はあるものの、デモが頻発するなどの状況は収まりつつあります。
訪日中国人旅行客数の回復やASEAN諸国からの訪日客の増大を期待しているところであります。

(問)今の質問に関連してですが、昨日も中国に滞在している日本人が事故に遭っております。
こういう状況にもかかわらず日本の観光客はこれからも(中国へ)行くと思いますが、こういうことが悪化しますと安全情報が出るのではないかと思いますがいかがでしょうか。
(答)報道等がありましたけれども、しっかりと外務省を含めた関係省庁と連携を取って、中国へ行かれる皆様にもしっかりと今の中国の状況を理解していただくことが大切だと思っておりますし、安全に旅行していただくための政府としての努力も続けていく必要があると考えております。
また、中国から来ていただくことも大変重要でありまして、このことについては日中の観光交流は重要な課題であり、ちょうど日中国交正常化40周年という記念の年でもあります。
着実に交流を積み重ねていくことが必要であると思っておりますし、9月末には日本政府観光局の方からも訪日中国人を歓迎する旨のメッセージを発表しておりまして、これをしっかりと継続していきたいと思いますし、観光交流促進のためにも中国における訪日誘致の諸活動、これは中止になるもの以外はしっかりと続けていきたいと考えておりまして、予定通り行っていきたいと考えております。

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