大臣会見

羽田大臣会見要旨

2012年11月22日(木) 11:13 ~ 11:20
国土交通省会見室
羽田 雄一郎 大臣

閣議・閣僚懇

 本日の閣議案件で、御報告するものはございません。

質疑応答

(問)高速ツアーバス等の過労運転防止に対しての対策ですが、先日の(高速ツアーバス等の過労運転防止のための)検討会で貸切バスについて(乗客を乗せて運行する実車距離が)原則400キロの規制という方向が出ましたが、まだ残っている高速の乗合バスについては今後どうしていかれるのか、御所見をお聞かせ下さい。
(答)11月20日の検討会において、夜間・長距離運行する貸切バスの(交替運転者の)配置基準案について取りまとめを頂いたところであります。
この配置基準は、実車距離が400キロを超える場合、ただし運転者が運行中に取る休憩時間等が一定の条件を満たす時は500キロ超える場合とさせて頂いているところであります。
国土交通省としては検討会の結論を踏まえて配置基準を定めて、12月1日の運行から適用する予定であります。事業者への周知徹底を図って冬の多客期における貸切バスの運行の安全確保にしっかりと取り組んでいきたいと考えております。
過労運転防止対策以外にもバス事業のあり方や貸切バス運賃・料金のワーキングチーム、また監査のあり方検討会、車両安全対策検討会等ありますが、しっかりと実効性のある対策を迅速かつ着実に実施をしていきたいと考えているところであります。
その他についても、しっかりと安全というものを確保するために検討をしていくということであります。

(問)昨日、海上保安庁長官が定例会見で人員増を今後も求めていきたいというお考えを示されましたが、それについて国土交通省全体として、今中国公船がこれだけ続いて接続水域に入っている中で、人員についてはどのようにお考えかお聞かせ下さい。
(答)尖閣諸島周辺海域において、領海警備については現在の情勢が長期化することを念頭に、海上保安庁において業務の効率化等を図りつつ、巡視船等の増強やその運用に不可欠な要員の確保を始めとする体制強化について、現在様々な観点から検討を行っているところであります。
人員確保についても、やはり巡視船やヘリを増やすと乗組員はどうするのだという話にもなりますので、やはり要員の確保というものは大変重要な事だと考えているところであります。

(問)昨日、鳩山由紀夫元首相が引退を表明されたのですが、このことへの受け止めと、党内の結束ですとか選挙への影響についてどのようにお考えか御所見をお願いいたします。
(答)鳩山元総理は民主党の代表も務め、また民主党を作った1人であります。
私は、たまたまということもあるのでしょうが、鳩山元総理が第1回目の代表になられた時の最初の公認候補です。
私は鳩山代表が誕生した日に補欠選挙の公認候補になりましたので、ずっと鳩山由紀夫元総理には御指導を頂いてきた1人です。
そういう意味では大変残念だと思っております。
同志として、また元総理として、民主党を作った1人として、一緒にもう少し政治の世界で御指導頂きたかったなと考えております。

(問)他党の話で恐縮ですが、昨日、自民党の政権公約の一つで「国土強靱化」として防災等公共事業を積極的に行っていくということですが、大臣もかねて強靱な国土づくりを行っていくと仰られていました。
「強靱」という言葉が一緒ですが、これは方向性としては同じなのか、あるいは自民党の言っている「国土強靱化」と大臣の仰っているものの中身とどのように違うのかということを改めてお伺いできますでしょうか。
(答)他党のマニフェストのことですから私が色々と言う立場ではないと思っておりますが、やはり東日本大震災を受けて全国防災・減災という新たな必要性、特に教訓を活かした全国防災ということで日本の国を強靱化していくということ、ここは共通していると思っております。
ただしっかりと分けて考えなければならないのが、我々は「コンクリートから人へ」ということで、一般公共事業ですが、箱ものを造って維持費がどうなるのかとか、本当に真に必要な社会資本整備というものはこれからも行っていかなければならないし、我々も今までも行ってきたつもりであります。
しかし、そういうことを考えずに一般公共事業費がどんどん膨らんでいくような今の経済状況でもありませんし、今後もそういうことにはならないと考えております。
高度経済成長期に多くのものを造って参りました。その寿命もどんどん来ております。
そして一気に造りましたので一気に寿命がきているという意味では、既に必要なものは大変多くあると思っております。
そういう中で、全国防災とか成長戦略という中でやることはあると思っております。
そこをしっかり分けられているのかどうかということはしっかりと注視して行かなければならないと考えます。

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